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エルサレムで多数のキリスト教の墓石が破壊され、落胆の声

エルサレム旧市街郊外のシオンの丘にて破壊された墓地を見て回る、プロテスタント墓地の管理人であるホサム・ナオウム大司教(2023年1月4日撮影)。(AFP)
エルサレム旧市街郊外のシオンの丘にて破壊された墓地を見て回る、プロテスタント墓地の管理人であるホサム・ナオウム大司教(2023年1月4日撮影)。(AFP)
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05 Jan 2023 03:01:53 GMT9
05 Jan 2023 03:01:53 GMT9

エルサレム:エルサレムの司教は4日、旧市街のはずれにある多数のキリスト教の墓石が破壊されたことについて「落胆している」と述べ、警察がその破壊行為を調査している。

キリスト教において、イエスの最後の晩餐が行われたと信じられているシオンの丘のプロテスタント墓地では、墓石がバラバラになり、十字架が倒された。

聖公会司教のホサム・ナオウム氏は、墓地にて「30以上の墓石や十字架が、粉々に砕かれているのが見つかった」と記者団に語った。

教会当局によると、被害は3日に発見され、1月1日の防犯カメラの映像には、ユダヤ教の服装をした2人の男性もしくは少年が、破壊行為を行っている様子が映っていたという。

「これらの犯罪行為は、キリスト教徒に対する宗教的偏見と憎悪によるものである」と、エルサレム聖公会教区は声明で述べている。

イスラエル警察は3日、「プロテスタント墓地における多数の墓石汚損」について捜査に乗り出したと発表した。

破損した墓の1つの前に立って、ナオウム氏は「われわれは失望しているのみならず、とても悲しく思っています」と述べた。

司教は、この墓地は19世紀半ばに設立され、聖職者、科学者、政治家などの人物が最後に眠る場所であると言う。

その中には「エルサレムの歴史と、この地の人々の生活に貢献し重要な影響を及ぼした人々も含まれている」と述べた。

イスラエル外務省は犯人の訴追を求め、ツイッターで「この不道徳な行為は宗教への冒涜だ」と投稿した。

シオンの丘は旧市街の城壁の外にあり、何世紀にもわたって巡礼者を引きつけてきた。また、聖書におけるダビデ王の埋葬地として、ユダヤ人からも崇められている。

2021年12月、教会指導者たちは、エルサレムや、より広域な聖地において「キリスト教徒が、過激派グループによる頻繁かつ持続的な攻撃の標的になっている」と警告した。

声明は、法執行機関や地元当局がアクションを取らないことを批判しているが、イスラエル外務省は「根拠のない」非難とみなしている。

時事通信

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