
バグダッド:イラクの腐敗防止機関は4日、文書の引き渡しを拒否して汚職捜査を妨害したとして法務大臣を訴え、裁判所の召喚状を送付したと発表した。
捜査は、支払われた金額に対して刑務所の食事の「質が悪く」提供された量が限られていることから、刑務所の食事納入の「汚職疑い」について先月開始された。
政府の腐敗防止機関を率いるハイダー・ハノウン裁判官は3日、カレド・シャワニ法務大臣を、「権力を使って捜査の業務を妨害」しているとして訴えた。
ハノウン氏がシャワニ氏に要求した文書により、容疑者らは「有罪」である、とハノウン氏は述べた。
同機関は4日に声明で、「要求された書類の提供を拒否したことにより」シャワニ氏と法務省高官に裁判所の召喚状が渡された、と述べた。
シャワニ氏は3日、刑務所の視察の後に汚職の疑いについて話した際に、支払い金を受け取ったのに頼んだ食事をすべて「納入していない」として、会社を非難していた。
「囚人を強要から保護する」ために受刑者に無料で提供されるはずの食べ物を販売することを阻止するために、刑務所での食糧配給を監視する委員会についても語った。
10月に首相となったモハメド・シア・アル・スダニ氏は、汚職と戦う決意について定期的に演説を行ってきた。
イラクは石油が豊富な、地域特有の汚職が蔓延した国で、エリート層は慣例的に汚職事件の説明責任を回避してきた。
国連のイラク特使ジャニン・ヘニスプラスハルト氏は先月、「蔓延する組織的な汚職は、この国が直面している最大の課題の1つ」だと述べた。
AFP