



アラブニュース
ロンドン:英国のウェールズ公(チャールズ皇太子)は24日、パレスチナの人々が「自由、正義、平等」を享受することが自らの「悲願」であると述べた。
チャールズ皇太子は、占領下にあるパレスチナ自治区を史上初めて訪問。その際に行ったスピーチで、中東の「公正で永続的な平和を願う」と付け加えた。
また「パレスチナの人々のエネルギー、温かさ、驚くほどの寛大さに感銘を受けた」と述べた。
https://twitter.com/ClarenceHouse/status/1220668214327287808?s=20
皇太子がパレスチナ人の希望を願う発言をしたのは、米国のドナルド・トランプ大統領が、非常にイスラエル寄りの中東和平案を発表するのではと予測されていたときだ。
https://twitter.com/ClarenceHouse/status/1220738063548276736?s=20
チャールズ皇太子は「これほど多くの苦しみと分断を見続けなければならないのは心が痛みます」と述べた。
「今日ベツレヘムに到着した人は誰も、これからも続く苦難の兆しやあなたがたが直面する状況を見過ごすことはできないでしょう。私は、あなたがたとすべてのコミュニティと共に、公正で永続的な平和のために祈ることしかできません」
「我々は信念と決意を持って、この目的を追求しなければなりません。このような痛みを引き起こした傷を癒すために」
チャールズ皇太子はカリフ・オマールの名を冠した「オマールのモスク」を訪問。オマールは637年にエルサレムを征服したが、キリスト教徒が礼拝を続けられることを保証した。皇太子はここで英語とアラビア語で記帳した。
https://twitter.com/ClarenceHouse/status/1220675337442512901?s=20
皇太子はさらにイエスキリストが誕生した場所と言われる降誕教会も見学した。
イスラム教とキリスト教両方の礼拝所を訪問したチャールズ皇太子は、ベツレヘムは「キリスト教徒とイスラム教徒の極めて重要な共存」を象徴していると述べた。
ベツレヘムの市長は皇太子訪問後、次のように述べた。「ベツレヘムからの最も力強いメッセージは、我々がパレスチナ人、イスラム教徒、キリスト教徒として誇りを持って共にここで暮らしているということです」
また、皇太子がモスクの隅々まで「高い関心」を持ち、「貧しい人々に対して、どうしたらあなたがたを救えるかと尋ねました」と述べた。
チャールズ皇太子はパレスチナのマフムード・アッバース大統領とも面会した。大統領は国家機関の建設や国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)に対する英国の支援に感謝した。二国家解決策を英国が受け入れてくれたことにも謝意を示した。
「近い将来、英国がパレスチナ国家を承認してくれることを期待しています。英国議会が政府にそのように提言したので、我々は実現すると期待しています」と大統領は述べた。