• 反体制派への取締は民兵に対する大衆の怒りの高まりに伴うものだと活動家は述べる

サイード・アル・バタティ

アル・ムッカラー：100以上のイエメンの人権団体や市民社会組織は、フーシ派民兵に圧力をかけ、著名なユーチューバー数名を含む数千名の拘束されたイエメン人を解放するよう国際社会に要請した。

権利と自由のためのイエメン人ネットワーク、Rasd連合などを含むイエメンの組織は、民兵のリーダーの不正を暴露し、反体制派の運動への抑圧的な取締を避難したために拘束されたソーシャルメディアのインフルエンサー4名を解放するよう請願し始めた。

「イエメンの市民社会組織は、全てをむさぼり尽くし、貧困と飢餓の惨劇に苦しむ民衆を放置している腐敗と略奪の機械に反対の声をあげただけに過ぎないジャーナリストやソーシャルメディアのインフルエンサーに対するフーシ派民兵の半狂乱的でヒステリックな活動を注意深く監視している」と同組織らは共同声明を出した。

組織らは国連と海外の調停役に、フーシ派が命令によって批評家を解放し、有力な反体制派への迫害を止めるよう動いてほしいと要請した。

フーシ派は、公務員への給与支払いを滞納し、拡大する飢饉を無視し、イエメン人への基本サービスの提供を怠ったとして運動を批判した4名の著名なイエメン人ソーシャルメディアインフルエンサーをサヌアにて12月下旬から拉致・尋問している。

フーシ派は最初にアフメド・ハジャール氏を、彼が広く出回っているユーチューブ動画で特集された後にサヌアの通りで拉致した。動画の中でハジャール氏は民兵が重税を課し、貧困を解消せず、サービスの悪化を無視し、汚職の蔓延を促していると猛烈に批判している。

民兵はその後ムスタファ・アル・ムマーリ、ハムード・アル・メスバヒ、アフマド・エロー各氏を拉致した。この3名はハジャルへの支持を声に出し、民兵に対し同じ非難を繰り返していた。

4名のユーチューバーは以前からフーシ派の支持者と見られており、自身のソーシャルメディアの影響力を利用して同派の国内での軍事行動を支援する一方、アラブ連合や国際的に承認されているイエメン政府を批判していた。

イエメンの活動家は、以前の支持者を含む批判者へ最近の一連の取締りは、民兵が自身の支持者からの批判を許さないことを示していると論じている。また、フーシ派が国連の仲介による停戦中に高まった民衆の憤りがエスカレートすることを懸念していることも示している、と活動家たちは付け加えた。

フーシ派が運営する裁判所から欠席裁判で死刑判決を受けたイエメンの人権活動家で弁護士のザファラン・ザイド氏は、拉致されたインフルエンサーたちは、フーシ派役員が力づくで公的資金の略奪や国有地や私有地の略奪、同様にその他の汚職をしたことを明らかにする重要文書を入手していたとアラブニュースに述べた。この文書はまた、民兵の異なる所属間の対立の激化も明らかにしていた。

「活動家たちは多くの真実を明らかにし、水やガスなどのライフラインと、闇市場で商品やサービスを独占していたフーシ派民兵の虚偽や主張を反証するために外に出た」とザイド氏は述べた。

「その結果、フーシ派はインフルエンサーたちを金銭が目的の、民兵反対派の支持者だという罪をでっち上げて逮捕した」

同様に、民間人戦争捕虜の女性親族数千人を代表する統括組織である拉致被害者母の会は、フーシ派がイエメン政府とアラブ連合からのスパイ活動を強制的に自白させるために、マフウェト県出身の教師3名を拷問したと非難した。

同協会によると、2015年の異なる時期にフーシ派に拘束されたアブドルアジーズ・アフメド・アル・アキーリ（47）、サギール・アフメド・ファレーエ（45）、エスマイル・ムハンマド・アル・メルハーニ（28）各氏らは、フーシ派から厳しい拷問を受け、歩くことができなくなってしまった。

「我々の誘拐された息子たちを不当な罪で告発し、脅迫し自白するよう強要し、死刑を宣告した影響はフーシ派武装グループに全責任があると考えている」と同協会は声明で述べた。