テヘラン:国営メディアが11日に報じたところによると、イランは、隣国イラクで開催されている地域サッカー大会に「アラビア湾」という名称が使用されたことについて、イラクに抗議したという。
イランは、同水域はアラビア湾ではなくペルシャ湾と呼称すべきであると主張し、そうしない国や組織に対して繰り返しこの問題を提起してきた。
イラクは6日、正式名称「アラビア湾カップ 」として知られる大会の第25回開催に向け、湾岸地域内のアラブ代表チームを南部の都市バスラに迎えた。
イラクが2年に一度開かれる本大会(通称「ガルフカップ」)を主催するのは、1979年に始まって以来初めてのことである。
イランのホセイン・アミール・アブドッラーヒヤーン外相は8日、国営通信社IRNAの報道を引用し、この問題について「我々はイラク大使を召喚した」と述べた。
また「イランはイラクと戦略的、兄弟的、そして深い関係にあるが、この問題について明確に抗議を表明した」と述べた。
「我々は、ペルシャ湾という正確かつ完全な用語をイラク側に使用させることに対して、偉大なるイラン国家の感性を反映させたのだ」
この極めて重要な石油輸送路の名称は、長年にわたりイランと近隣のアラブ諸国の間で争点となってきた。
2010年にテヘランで開催される予定だった「イスラム諸国連合競技大会」は、この論争を理由に延期され、後に中止された。
同年イランは、機内地図に「アラビア湾」という言葉を使う航空会社に対し、領空への立ち入りを禁止すると警告した。
2016年、オマーン・エアはソーシャルメディア上で批判の嵐に見舞われ、同海峡を「ペルシャ湾」と表記した地図を差し替えた。
2012年には、インターネット大手Googleが、自社のオンライン地図サービスで同海峡名を表記しなくなったことをイランは批判している。
AFP