
アンカラ:トルコの野党陣営は30日、5月14日の大統領選と議会選で権力を奪取した場合、大統領権限を縮小し、民主的権利を広範に拡大することを誓った。
レジェップ・タイップ・エルドアン大統領に対抗すべく共闘する6党は、この数世代のトルコで最も重要な投票であると広くみなされている今回の選挙に関して、2月13日に統一候補に合意することも約束した。
長く待ち望まれていた野党の選挙綱領は、エルドアン氏が20年に及ぶ統治の間に獲得した権力の多くを後退させることを目指している。
大統領任期を7年に制限し、強力な新首相に議会への説明責任を負わせるものだ。
綱領には、「強化された議会制度に移行する」と記されている。
「大統領令の発布権に引導を渡す」とも。
エルドアン氏は2003年に首相として統治をスタートさせ、任期切れが迫っていた2014年に、当時はより儀礼的なポストであった大統領に選出された。
その後、2017年に憲法改正を強行し、首相ポストを廃止し、大統領が命令を通じて実質的に支配できる強力な新行政府を打ち立てた。
野党は、オスマン帝国後のトルコ史の大半で機能してきた形に憲法を戻すことを公約に掲げた。
憲法改正は、600議席ある議会における400票の賛成で承認される。
また、野党が憲法改正の国民投票に必要な360票を集めることができれば、国民投票を実施することができる。
野党の憲法改正の公約は、議会投票の重要性を特に増している。
エルドアン氏は権力掌握後10年以上を経てしばし議会の支配権を喪失し、現在は極右政党の支持に依拠しているが、同党はこの1年、支持を避けている。
世論調査では、非常に接戦になると見られており、勝者の予想は困難だ。
AFP