
ワシントン:バイデン大統領は2日、ヨルダンのアブドッラー2世国王とのホワイトハウスでの会談で、エルサレムのアル・アクサモスク敷地の法的「現状維持」を支持すると強調した。
米バイデン大統領、国王、フセイン皇太子は私的な昼食会を行い、その中でバイデン氏は「米国とヨルダンの必然的に緊密で永続的な友好関係を再確認した」、とホワイトハウスは述べた。
バイデン氏は、イスラエルに併合された東エルサレム内にある、イスラム教徒とユダヤ教徒が共にあがめる場所に位置しているアル・アクサモスク周辺で緊張が高まっていることに言及し、「歴史的な現状維持を保つことの重大な必要性」を再確認した。
バイデン氏はヨルダンの「エルサレムのイスラム教聖地の管理者としての重要な役割」も認めた、とホワイトハウスは声明で述べた。
バイデン氏は、イスラエルとパレスチナの対立について、「二国家解決への強力な支持」という米国の立場を改めて表明し、さらに「アブドッラー国王の緊密なパートナーシップと、国王とヨルダンが中東の安定のための立役者として果たしている役割」について国王に感謝した。
アル・アクサモスクは、イスラム教の3番目に神聖な場所で、ユダヤ教徒にとって最も神聖な場所であり、ユダヤ教徒は同敷地を神殿の丘と呼んでいる。
長期にわたる現状維持の下、非イスラム教徒は特定の時間に同地を訪れることができるが、そこで祈ることは許可されていない。
近年、同敷地でこっそりと祈るユダヤ教徒の人数が増えており、その大多数がイスラエル民族主義者で、パレスチナ人を怒らせている。1月には、イスラエルの新しい極右政府の国防相が自ら同地を訪れ、国際的な激しい非難を引き起こした。
AFP