ジェッダ:2月5日、イランの活動家たちはアリー・ハメネイ最高指導者が発した布告に否定的反応を示した。この布告では、イラン全土を揺るがした反政府デモ中に拘留された「数万人」に対して恩赦や減刑が行われるとされ、イラン政府が初めてデモ弾圧の規模を認めたことになる。
「ハメネイ氏の偽善的恩赦では何も変わりません」とオスロを拠点とする団体、イラン・ヒューマン・ライツのマフムード・アミリ・モガッダム氏は述べた。
「無条件にすべてのデモ参加者が釈放されるべきなのはもちろん、流血を伴う弾圧を命じた者、それを実行した者の責任を問うのは人々の権利です」
今回の布告は、最高指導者が毎年1979年の革命記念日を前に行う恩赦の一環であるが、これと時を同じくして、長年軟禁されている反政府派の指導者がイラン新憲法の制定をめぐる国民投票を求めた。
国営メディアはまた、外国とのつながりやスパイ活動を疑われた者については恩赦の資格を剥奪するという補足事項のリストを発表したが、これは国際的に批判を浴びている。
ハメネイ氏は「最近の騒動で容疑を受けた、または容疑が確定した数万人に対する恩赦と減刑に同意」したと国営ニュース局IRNAがペルシャ語放送で報じた。
その後のIRNAの英語版放送では、恩赦と減刑は「イランでの最近の騒乱での逮捕者を含む数万人の受刑者に対してのもの」と報じられた。イラン当局は2つの報道の差異についてすぐには認めていない。
布告に関する報道はいずれも、イランにおいてすべての事柄に最終決定権を握るハメネイ氏の決断の背景説明は行っていない。
しかしながら、数年来経済問題その他の理由でデモが続いてきたイランでは、刑務所と拘留施設はすでに収容者の過密という問題に直面している。
反政府派Kalemeのウェブサイトで国民投票を呼び掛けたミールホセイン・ムーサヴィー氏は最高指導者がすべてを決定するイランの現行システムはもはや機能していないと述べている。
ムーサヴィー氏はさらに、新憲法策定に向け「真の国民の代表者」から成る憲法制定議会を設置するよう求めた。
イランの神権体制が、80歳になる政治家ムーサヴィー氏の要求に耳を貸す見込みは低い。
ムーサヴィー氏と妻は、結果をめぐって争いとなった2009年大統領選の敗北以来長年自宅軟禁下にある。この時も、選挙結果に疑問を持つ人々が抗議デモを行う「緑の運動」に発展したが、治安部隊によって鎮圧された。
もっとも、ムーサヴィー氏自身は数十年にわたり、イラン神権政治を支持し、その中で役割を果たしてきた。
これとは別に、改革派のモハンマド・ハータミー元大統領が政治犯の受刑者と自宅軟禁者の釈放を受けて「自由な競争による選挙」を求めた。
「少なくとも改革派は…手詰まりの状態であり、人々は支配体制に関することでは不満を抱く権利がある」とハータミー氏はオンラインで広まった声明の中で述べている。
抗議活動弾圧を監視しているイランの団体「ヒューマン・ライツ・アクティビスツ」によると、抗議デモの最中に1万9,600人以上が逮捕された。
また、当局による暴力的なデモ弾圧により、少なくとも527人が死亡したという。イラン政府はここ数か月間、死者数を発表していない。
5日、国営メディアは特にスパイ容疑のかかっている者に関しては恩赦の対象から外すという補足事項を説明したリストを発表した。このリストは国際的に大きな批判を浴びている。
ハメネイ氏は「最近の騒動で容疑を受けた、または容疑が確定した数万人に対する恩赦と減刑に同意」したと国営ニュース局IRNAがペルシャ語放送で報じた。
その後のIRNAの英語版放送では、恩赦と減刑は「イランでの最近の騒乱での逮捕者を含む数万人の受刑者に対してのもの」と報じられた。
当局は恩赦や減刑を受けた人々の氏名を公表していない。
また当局は、恩赦や減刑を受けた人々の氏名を公表していない。
国営テレビでは、抗議デモは「海外の勢力が支援する暴動」だという立場を崩しておらず、道徳警察による拘留中の昨年9月に亡くなったクルド系イラン人女性マフサ・アミニ氏の件を発端とするイラン国民の怒りによるものだとは認めていない。
国民の怒りはイランの通貨イラン・リヤルが対ドルで急落していることや、政府が爆弾を搭載したドローンをウクライナ戦争のためにロシアに供給していることにも向けられている。
抗議活動弾圧を監視しているイランの団体「ヒューマン・ライツ・アクティビスツ」によると、抗議デモの最中に1万9,600人以上が逮捕された。また、当局による暴力的なデモ弾圧により、少なくとも527人が死亡したという。イラン政府はここ数か月間、死者数を発表していない。
また、少なくとも抗議活動中に拘留された4人が、国際社会から批判された裁判手続きを経てすでに処刑された。
これらの出来事と並行して、核合意が破棄された後のイラン政府は、その気になれば「複数の」原子爆弾を製造できるだけの高濃度に濃縮されたウランを手にしたと、国連の核問題担当特使が明らかにしている。
さらに、先週イスファハンで起きた軍の作業所へのドローン攻撃をイスラエルによるものだとイラン政府が非難して以来、両国間では影の戦争とも言うべき緊張状態が生じている。
一方、長年拘留されている反政府派の指導者がイラン新憲法の制定をめぐる国民投票を求めた。
5日夜、反政府派Kalemeのウェブサイトで国民投票を呼び掛けたミールホセイン・ムーサヴィー氏は最高指導者がすべてを決定するイランの現行システムはもはや機能していないと述べている。
ムーサヴィー氏はさらに、新憲法策定に向け「真の国民の代表者」から成る憲法制定議会を設置するよう求めた。
イランの神権体制が、80歳になる政治家ムーサヴィー氏の要求に耳を貸す見込みは低い。
ムーサヴィー氏と妻は、結果をめぐって争いとなった2009年大統領選の敗北以来長年自宅軟禁下にある。この時も、選挙結果に疑問を持つ人々が抗議デモを行う「緑の運動」に発展したが、治安部隊によって鎮圧された。
もっとも、ムーサヴィー氏自身は数十年にわたり、イラン神権政治を支持し、その中で役割を果たしてきた。
2019年に、ムーサヴィー氏はハメネイ氏をデモ参加者に発砲を命じてイスラム革命を招いたモハマド・レザー・パフラヴィー元国王になぞらえる発言をした。
これとは別に、改革派のモハンマド・ハータミー元大統領が政治犯の受刑者と自宅軟禁者の釈放を受けて「自由な競争による選挙」を求めた。
「少なくとも改革派は…手詰まりの状態であり、人々は支配体制に関することでは不満を抱く権利がある」とハータミー氏はオンラインで広まった声明の中で述べている。
現在、イランではすべてのレベルで強硬派が実権を握っている。
ハータミー氏やムーサヴィー氏のような改革派は、かつて体制を維持しながら改革を行い、国を外部に向けて開こうと模索した。
だが次第にデモ参加者は、神権政治そのものの終焉を求めるようになっている。
AP