
エルサレム:2月10日、アラビア海で少なくとも1隻のイスラエル所有船舶が攻撃されたと、地域の防衛関係者が17日に明らかにした。攻撃はイランによるものと推定されている。
同関係者によると、無人機が使用された可能性が高く、死傷者の報告はない。
イランは、過去数年間に起きた同様の事件の背後にイランがいるとの非難をはねのけており、現時点でコメントはない。
今回の攻撃は、イランの核活動や、ロシアのウクライナ戦争への長距離「自爆ドローン」を含む武器供給をめぐるイランと西側諸国との緊張、さらにイラン国内での数か月にわたる反政府デモの最中に行われた。
英国の海上警備会社アンブリー インテリジェンスは、アラビア海で無人航空機がタンカー2隻とばら積み貨物船1隻を攻撃したと述べ、イランが攻撃を仕掛けたと評価した。これら商船のうち、2隻はイスラエル所有、1隻はUAE所有だったという。
イランは、1月29日にイスラエルがイスファハン中心部の軍事施設を無人機で攻撃したと非難し、長期にわたる隠密裏の戦争の最新の出来事と思しき攻撃に報復を誓った。
イスファハン県には、イランのウラン濃縮プログラムの中心施設であるナタンズを含む複数の核施設があり、イランは2021年にイスラエルが破壊工作を行ったと非難している。近年、イランの軍事施設、核施設、工業施設周辺で爆発や火災が多発している。
イスラエルのヨアフ・ガラント国防相は17日、イランが無人機や精密誘導兵器を50か国に売却する交渉を行うなど、禁輸措置にもかかわらず、先端兵器の拡散を地域外に拡大していると述べた。
ロイター