• 英国はイスラム革命防衛隊を禁止すべきであると、超党派議会が発言
• スティーブ・マッケイブ下院議員：「イラン国民は、自由と人権への道は一つしかないと考えており、それは真の民衆支配下のイランである」

アラブニュース

ロンドン：党派を超えた国会議員による議会では、英国を含む西側諸国はイラン民主革命を支援すべきであるとしている。

22日の英国議会での会議では、かなりの数のイラン人が政権を拒否しており、自由で民主的かつ世俗的な共和国の設立を支持すると思われるが、同国の以前の君主制に戻ることはないだろうと主張した。

しかし、イラン国民が数ヶ月に及ぶ全国的な抗議行動を弾圧する「残忍な独裁体制」に打ち勝つためには、英国がイスラム革命防衛隊をテロ組織として禁止し抵抗運動を支援するなど、デモ参加者を支援する措置を取らなければならないと下院議員らは述べている。

その会議では、イラン国民抵抗評議会（NCRI）が「体制に代わる実行可能な民主的代案」として支持された。

マリアム・ラジャヴィ氏が率いるNCRIは、イランの民主的な未来のために10項目からなる改革案を提示しており、ディアスポラの何千人もの人々の支持を得ている。

「イラン変革キャンペーン」のコーディネーターを務める元スコットランド議員のストルアン・スティーブンソン氏は、英国政府に対し、イラン政府との関係を断ち切りNCRIを支援するよう求めた。

スティーブンソン氏は、「現在の抗議行動では、ムッラー（宗教的指導者）は別の戦術を使い始めており、人々が抗議行動に参加することを思いとどまらせるために、反体制派と君主制を結びつけようとしています」述べている。

「けれども、この新しい手口に反して、イラン全土の町や都市で抗議者たちが『シャー（イラン国王）であろうと最高指導者であろうと、圧制者を倒せ』『シャーもムッラーも要らない』と叫ぶ声が日常的に聞こえてきます。（前シャーである）レザー・パフラヴィー氏はイラン人ディアスポラを代表しているわけではないのです」

スティーブンソン氏はその会議において、今後のもっとも差し迫った問題を明らかにした自分の新著『独裁と革命：イラン — 現代史』を紹介した。

イランの自由のための英国委員会の共同代表を務めるスティーブ・マッケイブ下院議員は、「スティーブンソン氏が著書で説明しているように、イラン国民は、自由と人権への道は一つしかないと考えており、それは真の民衆支配下のイラン、民主共和国なのです」と述べている。

「イラン国民は、民主主義と人民の支配に対するアンチテーゼであるシャーとムッラーを拒否しています」

マッケイブ氏は、イラン政権が権力維持のためにイスラム革命防衛隊を利用していることと、パフラヴィー氏が反体制派を脅すために秘密警察機関サヴァクをを雇っていることの類似点を指摘した。

民主的なイランのための国会議員国際委員会の共同代表を務めるボブ・ブラックマン下院議員は、「イラン国民の大多数にとって、シャーとムッラーは全体主義的独裁と同義なのです」と述べている。

「だからこそイラン人は何世代にもわたって、自由で民主的なイランを確保するために、必要なだけ出来る限り高い代償を払ってきたのです」

上院議員であるヴァルマ男爵夫人は、女性はイランの抗議運動において「顕著な役割」を果たしており、イランの「民主主義の保証人」であると同時に「変化の原動力」でもあると述べた。

彼女は、イラン社会における完全な男女平等を目指すNCRIの10項目計画に対する、英国の支援の重要性を強調した。

「約1世紀前の立憲革命以来続いているイランの民主化闘争において、女性は重要な役割を担ってきました」とヴァルマ夫人は述べている。

「今日、イランの女性と少女たちは、マリアム・ラジャヴィ氏が率いるNCRIの10項目計画によって提示された、民衆運動と民主主義的なプラットフォームを手にしています。それは、ムッラーたちが一掃された後の未来のイランにおいて、政治的、社会的、文化的、経済的権利の領域における完全な男女平等と、女性の政治的リーダーシップへの平等な参加を保証するものです」

「だからこそ女性たちは、新たな革命のための蜂起の先頭に立ち、抵抗運動をリードしているのです。彼女たちはイランを変える原動力であり、イランの民主主義を保証する人々なのです」

「したがって私は、今日提出された勧告、特に政府がイスラム革命防衛隊を禁止する必要性について、発言者の皆様に同意します」