シドン:レバノン南部のパレスチナ難民キャンプ、アイン・アル・ヘルワで夜を通して衝突が起こり、1人が死亡、数人が負傷したと、パレスチナ当局者が2日に発表した。
ファタハ幹部モーニル・マクダ氏は、衝突はパレスチナ人大統領マフムード・アッバースのファタハ運動メンバーとイスラム主義グループとの間で起こったと述べた。同キャンプは海岸沿いの都市シドン近くに位置している。
「1人が死亡し、7人が負傷した」とマクダ氏はAFPに語り、「すべてのパレスチナ部隊が暴力に終止符を打つために動いている」と続けた。
アイン・アル・ヘルワには5万4,000人以上のパレスチナ難民が登録されており、近年はシリアでの紛争から逃れてきた数千人のパレスチナ人も加わって、対立グループ間の衝突がよく起こっている。
AFPの特派員によると、夜明け頃には銃撃はほぼ収まったが、朝になっても時より銃声が聞こえてきたという。
状況は依然として緊迫しており、武装した人々がキャンプの通りに展開し、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営する学校は閉鎖された。
レバノンのパレスチナ難民キャンプには、長年の慣例でレバノン軍は入らず、治安は各派閥に任されている。
そのため、多くのキャンプで無法地帯が生まれ、アイン・アル・ヘルワは過激派や逃亡者の避難場所として悪評を買っている。
レバノンでは45万人以上のパレスチナ人がUNRWAに登録されている。
そのほとんどが12の難民キャンプのいずれかに住んでおり、多くの場合、劣悪な環境で、雇用を含むさまざまな法的制限に直面している。
AFP