

ラマッラー:パレスチナ人は、テロで有罪となったパレスチナ人を処刑するイスラエルの法案が、今週イスラエルのクネセト(国会)で第1段階を通過したことを非難している。
この法案は、過激派政党「ユダヤの力」のリーダーであるイタマル・ベングビール国家安全保障相の提案によるものであり3月1日に予備審査を通過し、第2、第3段階を経て法律となる見込みである。
パレスチナ人はこの法案を人種差別に満ちたものだと考えており、イスラエルの治安当局の中には、この法律がイスラエル人への攻撃を抑止するのではなく、むしろ動機づけになると警告している者もいる。
イスラエルの人権団体はすでに反対を表明しており、国際法や人道法に反するとして、最高裁にその取り消しを求めている。
パレスティニアン・プリズナーズ・クラブの代表であるカドゥラ・ファリス氏は、アラブニュースの取材に対して、特定の死刑制度は、イスラエルが「過去に生きる後進国であり、ファシスト、アパルトヘイト国家」であると暴露する以外に何の目的もなさないと述べた。
「この法律はパレスチナ人だけを対象にしています。これは、地理的に同じエリアに、イスラエル人のためとパレスチナ人のための2つの法律が存在することを新たに確認したものです。これは人種差別です」と彼は述べている。
また、死刑は「我々の懸念を増大させるものではありません……我々は毎日、理由もなく超法規的に殺されています……(イスラエルは)パレスチナ人に対して毎日、法の外で大規模な処刑を行っているのです」と付け加えた。
「この法律を提案しているイタマル・ベングビール氏の主張は、脅迫のプロセスの枠組みの中にあるのだと我々は知っています」
パレスチナ民族評議会の代表であるラウィ・ファトゥ氏もこれに同意しており、「イスラエルは毎日、偽りの口実で人民に対する野外処刑を行っているため、これを行うための法律は必要ありません」と述べている。
イスラエルは現在、イスラエル人を殺害したパレスチナ人に対して、懲役99年に相当する終身刑を適用している。イスラエルの刑務所には、この法律に基づいて判決を受けた受刑者が550人以上いる。
元イスラエル議会議員の講師ユーセフ・ジャバリン氏はアラブニュースの取材に対して、この法律はイスラエルの極右政治家がもっとも厳罰的に見せようと激しく競争した結果であると語った。
ジャバリン氏は、たとえこの法律が可決されたとしても、最高裁で拒否される可能性があると述べた。
抑留者・元囚人委員会の代表であるカドリ・アブ・バクル少将は、パレスチナの活動家は処刑を恐れておらず「イスラエルはこの法律を承認した代償を支払うことになるでしょう」と述べた。
パレスチナ外務省は米国に対し、現在米国に滞在している、占領地ヨルダン川西岸の入植地評議会の副議長であるデビッド・ベンシオン氏を逮捕するよう求めた。
同省によると、ベンシオン氏は今週初め、数百人が暴れ回る前の数日間、イスラエル人入植者たちにハワラの町を攻撃するよう呼びかけたという。
同省は、大臣たちの「不快な」発言についてベンヤミン・ネタニヤフ首相に謝罪を求めるよりも、逮捕の方がはるかに意義があると述べている。
一方、エリコとヨルダン渓谷では、2月28日にイスラエル軍がアクバト・ジャブル・キャンプに侵攻中に死亡したマフムード・ハムダン氏(22)の殺害に抗議して、包括的なストライキが行われた。
イスラエル軍と入植者は今年に入ってから、13人の子どもと4人の高齢者を含む67人のパレスチナ人を殺害している。