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「シリアの任務はリスクに見合うもの」- 米軍トップ将官、シリア訪問後に語る

統合参謀本部議長のマーク・ミリー陸軍大将は、ダーイシュの再興を防ぐための取り組みを評価するため、シリアに飛んだ。(AP/File Photo)
統合参謀本部議長のマーク・ミリー陸軍大将は、ダーイシュの再興を防ぐための取り組みを評価するため、シリアに飛んだ。(AP/File Photo)
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05 Mar 2023 03:03:32 GMT9
05 Mar 2023 03:03:32 GMT9
  • 米政府当局は、ダーイシュは依然として大きな脅威として再興する可能性があると述べている。
  • 先月には米軍が、シリアでイラン製ドローンを撃墜している

シリア北東部:米軍トップ将官は土曜日、「ダーイシュと戦うため8年近く続いているシリアへの米軍派遣は、依然としてリスクに見合うものだ」と、同国北東部の米軍を訪問するために抜き打ちで基地を訪れた後に述べた。

統合参謀本部議長のマーク・ミリー陸軍大将は、過激派組織であるダーイシュの再興を防ぐための取り組みを評価し、無人機からの攻撃などに対する米軍の安全策を見直すためにシリアに飛んだ。

ダーイシュには、2014年に世界イスラム帝国建国を宣言し、シリアとイラクの3分の1を支配していた集団としての面影はない。しかし、米国主導の連合軍も、ロシアやイランの支援を受けたシリア軍も完全な支配力を発揮できていない荒涼とした地域に、今も数百人の戦闘員が陣取っている。

その他の数千人のダーイッシュの戦闘員は、米国の主要な同盟軍であるクルド人主導のシリア民主軍が警備する収容施設に収容されている。

米政府関係者は、ダーイシュはまだ大きな脅威として再興する可能性があると述べている。

訪問に同行した記者から、シリアでの任務はリスクに見合うものだと思うかと尋ねられたミリー氏は、任務と米国および同盟国の安全保障を関連づけ、次のように述べた。「安全保障が重要だと考えるなら、答えは『イエス』だ」。

「私の考えではそれは重要だ」と、ミリー氏は答えた。

「だからこそダーイシュの恒久的な制圧と、同地域における友人や同盟軍への支援を継続すること…それらは実行可能で重要な任務だと考えている」

この任務にはリスクが伴う。先月にはヘリコプターで奇襲した際、ダーイシュの指導者が爆発を起こし、4人の米軍兵士が負傷した。

同じく先月、米軍はシリアにて、シリア北東部のパトロール基地を偵察しようとしたイラン製ドローンを撃墜した。

1月にはシリアのアルタンフ地方で3機のドローンが米軍基地を標的にした。米軍によると、無人機のうち2機は撃墜され、残りの1機は基地を直撃し、自由シリア軍のメンバー2人が負傷した。

米政府当局は、この攻撃はイランが支援する民兵によって指示されたものだと考えている。

イラクとシリアでダーイシュに対抗する米国主導の連合軍を指揮するマシュー・マクファーレン米陸軍少将は、今回の攻撃を「我々の主要任務から注意をそらすもの」と形容した。

マクファーレン氏は、難民キャンプで国内避難民の数を減らすなど、ダーイシュに対する進展があったことを挙げた。国内避難民は、ダーイシュに勧誘される可能性がある。

またマクファーレン氏は、ダーイシュの残党に対する作戦が進行中であることにも言及した。

「我々の最優先事項は、ダーイシュの恒久的な制圧だ。そして我々は成果を上げている」と述べた。

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