
エルサレム:イスラエル軍は9日、情勢の不安定なヨルダン川西岸地区ジェニンに近い村の近くでパレスチナ人3人を殺害した。パレスチナ保健省が発表した。詳細は明らかにしなかった。
イスラエル軍はまた、ジェニンの南にあるジャバ村を急襲し、住宅1棟を包囲した。そこで銃撃戦があり、1人が逮捕された。その後、イスラエル軍は撤退した。パレスチナのラジオが住民の話として伝えた。
イスラエル軍は直ちに声明を発表しなかったが、イタマル・ベングビール国家治安相が声明を発表した。同氏は3人が死亡したことを認め、「的確に行動し、イスラエル兵に発砲した者を抹殺したこと」を称賛した。
ハマスのラジオによると、イスラエル軍はジャバ旅団と呼ばれる組織を標的にし、指導者を殺害した。
イスラエル軍がジェニン難民キャンプを急襲し、パレスチナ武装組織の戦闘員6人を殺害した数日後に、今回の作戦は実施された。その急襲では、2月26日にヨルダン川西岸地区でユダヤ人入植者2人を殺害した容疑をかけられていたハマスのメンバーも殺害された。
イスラエルの急襲作戦中にジェニンで起きた銃撃戦で負傷した14歳の少年が、その傷が原因で死亡した。パレスチナ保健省が発表した。
イスラエル軍はここ数カ月、ヨルダン川西岸地区全域で毎日のように急襲作戦を実行している。数千人を逮捕し、戦闘員と民間人を含む200人以上のパレスチナ人を殺害している。同期間に、パレスチナ人による攻撃で40人以上のイスラエル人が死亡している。
ロイター