• 永続的な解決策が見出されるまで、パレスチナ人の権利は全員の集団的責任の下にある、とラザリーニ氏
• 事務局長は各国に支援の延長を要請した

アラブニュース

カイロ：国連パレスチナ難民救済事業機関（UNRWA）責任者が、カイロで行われたアラブ連盟関係者との会合で、パレスチナ難民を支援し、悪化しつつある同機関の危機的状況を終わらせるための資金援助を訴えた。

第159回アラブ連盟外相理事会の場で、UNRWAのフィリップ・ラザリーニ事務局長は、公正で永続的な解決策が見出されるまでは、パレスチナ難民の権利と幸福は集団的責任の下にあると述べた。 

ラザリーニ氏は、加盟国、特にパレスチナの大義との長い連帯の歴史を持つ加盟国に対し、UNRWAの事業を通じた支援の延長を要請した。 

同氏は、アラブ連盟のアフマド・アブルゲイト事務総長、エジプトのアッバス・カメル総合情報庁長官、サーミフ・シュクリー外務大臣との会合にも臨んだ。 

ラザリーニ氏は、UNRWAはかつてなく厳しい政治的・財政的な困難に直面しており、パレスチナ難民に対するエジプトの支援は重要であると発言した。 

同氏は、ヨルダン川西岸地区と東エルサレムにおける緊張の高まりや、パレスチナ難民を含む人々が被害に遭った、先日シリアを襲った地震による破壊的状況について語った。 

ラザリーニ氏は、「UNRWAは、パレスチナ難民コミュニティでの人間開発に対するアラブ連盟加盟国の新たなコミットメントを求めている。これは地域の安定の土台であり、アラブ地域の特徴とされる寛容と連帯を未来に向けて維持するものだ」と述べた。

「私たちは協力して、パレスチナ難民コミュニティに知識、資源、創造的エネルギーをもたらす必要がある。私たちは協力して、希望の灯をともし続ける必要がある」

同事務局長は、サウジアラビア、クウェート、UAE、イラクの当局者とも会談し、UNRWAに対する揺るぎない支援に感謝の意を表明した。同機関とアラブ諸国がパレスチナ難民に対する政治的、財政的支援を結集させる機会についても検討を行った。

ラザリーニ氏は、「積年のアラブの寛容は、往々にして政治的な立場の違いを超え、この地域で最も大きな成功を収めた人間開発の物語の一つに貢献してきた」と述べた。

「パレスチナ難民の窮状に終止符を打つことを含む政治的解決がなされるまで、今年そしてそれ以降もこれが続くことを心から願っている」