• イスラエル軍によると、ナブルス西のジットジャンクション付近の軍陣地に「銃撃犯が発砲」したという。

エルサレム：12日のイスラエル軍の発表によると、ヨルダン川西岸地区北部のナブルス近郊で暴力行為が続く中、パレスチナ人銃撃犯3人が軍隊に発砲したことを受け、イスラエル軍兵士が3人を射殺したという。

イスラエル軍は、ナブルスの西にあるジットジャンクション付近の軍陣地に「銃撃犯が発砲」し、兵士が「実弾射撃」で応戦したと発表した。

イスラエル軍は声明で、「銃撃戦の間に武装した銃撃犯3人が無力化され、さらに武装した1人が軍に投降した」と述べ、この衝突でイスラエル軍に負傷者はいなかったと言及した。

軍によると、精鋭歩兵ゴラニ偵察部隊の兵士が、パレスチナ人銃撃犯が使用していたM-16ライフル3丁とピストル1丁を奪ったという。

パレスチナの医療・治安関係者は、この出来事について何も報じていない。

暴力行為は昨年激化したが、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が12月にユダヤ教超正統派と極右の同盟政党との連立政権で復帰して以来、ヨルダン川西岸地区ではさらに悪化している。

汚職の罪（本人は否定している）で裁判中のネタニヤフ政権は、ヨルダン川西岸地区の入植地拡大を継続すると宣言している。

9日、パレスチナのイスラム主義運動ハマスの武装組織のメンバーがテルアビブにあるカフェの外で発砲し、30代の男性3人が負傷した後、射殺された。

その数時間前には、ヨルダン川西岸地区北部でのイスラエル軍の作戦で、武装したパレスチナ人3人が死亡している。

一部のパレスチナの武装集団は7日、最近のヨルダン川西岸北部におけるイスラエル軍の襲撃で、パレスチナ人6人が死亡したことへの復讐を呼びかけていた。

テルアビブの襲撃事件が起きたのは、国防総省のロイド・オースティン国防長官が、3月に始まるイスラム教の断食月「ラマダン」と4月のユダヤ教の祝日「過越祭」を前に、緊張緩和を呼びかけた数時間後のことだった。

オースティン氏は、イスラエルを短期訪問した際にネタニヤフ首相およびイスラエル国防相のヨアブ・ギャラント氏と会談を行った後、「パレスチナの指導者がテロと闘い、安全保障協力を再開し、扇動を非難する」ことも呼びかけた。

イスラエル軍によると、エルサレムの南西にあるヨルダン川西岸地区のユダヤ人入植地ベイタル・イリットで、爆弾処理専門家が、11日夜にバスで見つかった不審な荷物を爆発させたという。

軍によると、バスに爆発物を仕掛けたとして近くの村のパレスチナ人が11日に逮捕され、容疑者をほう助した疑いのある他の4人も一緒に逮捕された。

今年に入ってから、イスラエル・パレスチナ間の紛争の中で、過激派や民間人を含むパレスチナ人の大人と子ども81人の命が奪われた。

AFP通信が双方の公式情報源に基づき集計したところ、同期間に子ども3人と警官1人を含むイスラエル民間人12人と、ウクライナ民間人1人が殺害されたことが明らかになった。

AFP