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イラクでは最大500人のダーイシュ戦闘員が今も活動している:軍

米国の支援を受けた反撃により、領土占拠は2017年にイラクで、2019年にシリアで終わりを迎えた。上はダーイシュ戦闘員、2014年6月23日のモスルで。(ロイター/資料写真)
米国の支援を受けた反撃により、領土占拠は2017年にイラクで、2019年にシリアで終わりを迎えた。上はダーイシュ戦闘員、2014年6月23日のモスルで。(ロイター/資料写真)
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13 Mar 2023 06:03:36 GMT9
13 Mar 2023 06:03:36 GMT9
  • しかし、人里離れた砂漠や山の隠れ家に拠点を置くようになったダーイシュは、「新兵を集める力を失った」
  • 先月の国連報告書によると、ダーイシュは「持続的な対テロ作戦」によって大幅に消耗しているという

バグダッド:武装勢力が散発的な攻撃を続けているイラクで軍の高官が12日に推定したところによると、ダーイシュ組織は今も、最大500人の現役戦闘員を国内に抱えているという。

しかし、対過激派連合の一員であるイラクのカイス・アル・モハマダウィ将軍は、人里離れた砂漠や山の隠れ家に拠点を置くようになったダーイシュは「新兵を集める力を失った」と強調した。

国際連合は、先月発表した報告書で、ダーイシュが今も「5,000人から7,000人の隊員と支持者」をイラクや隣国シリア全土に抱えており、「そのおよそ半数が戦闘員である」と推定している。

過激派のダーイシュは、2014年に両国の広範囲にわたり自称「カリフ」を立ち上げた。そして大量殺戮や拷問、レイプ、奴隷制などの残虐行為を特徴とする活動を展開した。

米国の支援を受けた反撃により、そうした領土占拠は2017年にイラクで、2019年にシリアで終わりを迎えた。しかし、ダーイシュの小部隊が両国の治安部隊と民間人を標的にし続けている。

現在、ダーイシュ戦闘員の疑いがある容疑者とその親族数千人が広大な収容所に拘束されている。中央軍指揮官のマイケル・クリラ米将軍は11日、ダーイシュを表す頭文字を用いて「拘束中のISIS軍」による脅威が持続していると警告した。

イラク作戦部隊の副司令官で国際的な反軍事連合と協力関係にあるモハマダウィ将軍は、12日、何百人ものダーイシュ戦闘員がイラクで活動を続けていると述べた。

「諜報機関からの情報によると、ダーイシュ戦闘員の総数は、3つか4つの州で400から500人を超えてはいません」と将軍は記者会見で語った。

同組織は「新兵を集める力を失って」いると将軍は付け加えた。また2月26日の軍事作戦で、22人のダーイシュ隊員を殺害し、アル・アンバル州にあった「訓練キャンプ」を破壊したことも指摘した。

先月の国連報告書によると、ダーイシュは両国での「持続的な対テロ作戦」によって大幅に消耗しているという。

報告書は、ダーイシュが15人から30人ほどの小部隊を現在もシリア全土で運営しており、政府軍や他の戦闘員、そして民間人に対する「ゲリラ戦術」を続けていると述べている。

イラクでは、ダーイシュの小部隊は地方の山岳地帯で活動し、「再建と回復」を試みながら「侵入が容易なイラクとシリア間の国境を利用し、攻撃を回避するための機動性を維持している」と国連報告書は述べた。

報告書は、ダーイシュの「先細りしている手持ち資金」を2,500万ドルから5,000万ドルと見積もっており、同組織が資金洗浄のためにホテルや不動産に投資し、牛泥棒に関与して資金調達するようになっていると述べた。

AFP

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