テヘラン:イランは金曜日、年金改革に反対するデモで450人以上が逮捕され、ほぼ同数の警察が負傷したことで、フランスに対し抗議者の声に耳を傾け暴力を回避するよう要求した。
デモ参加者は木曜日にフランス治安部隊と衝突し、エマニュエル・マクロン大統領による定年引上げの決定に対する3ヶ月間の反乱において、最も深刻な暴動となった。
イラン外務省のナセル・カナニ報道官は、「フランス政府は国民と対話し、彼らの声に耳を傾けなければならない」とツイート。
「我々は破壊や暴動を支持しないが、他国に混乱をもたらすのではなく自国民の声に耳を傾け、彼らに対する暴力を回避することを維持している」と追記した。
カナニ氏は、イスラム共和国の厳格な女性の服装規定違反の疑いで逮捕された22歳のマフサ・アミニ氏の死により引き起こされた数ヶ月におよぶ抗議活動に対するイランの対応への批判に言及、フランスからの批判も含んでいる。
イスラエルと欧米が扇動し、イラン政府関係者が「暴動」と評したものに関連し、数十人の警備員を含む数百人が死亡し、数千人が逮捕された。
米国、英国、欧州連合は、主に女性が主導した抗議運動への対応を理由に、イランに対して数度の制裁を課している。
「風を蒔いて、旋風を刈る人々」とカナニ氏は述べ、このような 「暴力は、教訓の椅子に座って他人に説教することとは矛盾する 」と付け加えた。
金曜日、フランスのジェラルド・ダルマナン内務大臣は、前日の抗議行動で457人が逮捕され、441人の治安部隊員が負傷したと発表。
ダルマニン氏は、年金改革の撤回を求めるデモ参加者の訴えを退けた。
「暴力のために、この法律を撤回すべきだ、とは思わない。もしそうなら、それは国家が存在しないことを意味する。我々は民主的、社会的議論は受け入れるべきだが、暴力的な議論は受け入れられない」と述べた。
AFP