ベイルート:戦争監視団は25日(金曜日)、紛争で荒廃したシリア中央部で砂漠のトリュフを採集していた15人がダーイシュの集団によって喉を切り裂かれて殺害され、40人が行方不明になっていると発表した。
12年間に渡る戦争で荒廃し経済危機に陥っているシリアでは、砂漠で採れるトリュフが高値で取引されている
シリア人権監視団によると、2月以降、トリュフ採集者を狙ったダーイシュの攻撃や過激派が残した地雷によって、少なくとも150人(ほとんどは民間人)が死亡している。
「民間人7人と地元の親政権派戦闘員8人を含む、少なくとも15人が、木曜日にトリュフを採取していたところをダーイシュの戦闘員に喉を切り裂かれて、殺された」と、監視団長のラミ・アブデル・ラフマーン氏は述べた。
その他にも、ハマ州での襲撃事件の後で40人が行方不明になっていると、同氏は付け加えた。
シリアの国営メディアは、この事件を直ちに報じていない。
毎年2月から4月にかけて、何百人もの貧困に苦しむシリア人がバディアと呼ばれる広大なシリア砂漠でトリュフを探す。同地域はイスラム過激派の隠れ家として知られ、地雷が散在している。
地雷やダーイシュの戦闘員に関する再三の警告にもかかわらず、採集者は命がけでトリュフを採集する。
シリア国内の膨大な情報源を調査した監視団によると、今月初め、シリア北部でダーイシュの戦闘員がトリュフ採集者3人を殺害し、他にも少なくとも26人を誘拐した。
問題の攻撃は、親イラン勢力が支配する陣地の付近で起こったと、英国に拠点を置く監視団は述べている。
AFP