• 25日、フーシ派が山岳地帯でシャブワ防衛軍を攻撃した
• 政府軍によれば、フーシ派は攻撃の中止と撤退を余儀なくされた

サイード・アル・バタティ

アル・ムカッラー：南部シャブワ県のイエメン政府軍は26日、民兵による軍事活動が拡大を続けるなか、政府軍の拠点に攻撃を仕掛けてきたフーシ派を撃退したと発表した。

25日、メルカー・アル・ウリヤ地区と隣接するバイダ県を結ぶ山岳地帯でフーシ派がシャブワ防衛軍を攻撃した。これにより激しい戦闘が勃発し、双方で多くの兵士が死傷したと伝えられた。

フーシ派は高地の制圧に失敗し、その後攻撃の中断と撤退を余儀なくされた。また今後のフーシ派の攻撃を撃退するため、政府軍の増援部隊が最前線に派遣された。政府軍はこのように伝えた。

非公式のフーシ派メディア筋によれば、フーシ派の部隊は、メルカー・アル・ウリヤの政府支配地域へと8km移動したとのことだ。

シャブワのイエメン当局者はアラブニュースに対し、フーシ派の攻撃は県の占領ではなく、政府軍を攪乱することを意図するものだったと語った。

当局者は匿名で、「攻撃の目的は、この地域での本格的軍事活動ではなく、停滞した状況に混乱をもたらすことだ」と語った。

シャブワ県でのフーシ派のこの軍事作戦は、農村地域のハレブで政府軍の兵士が攻撃されたことで国の中央に位置するマアリブ県で激しい戦闘が勃発してからわずか数日後の

フーシ派が支配していた村を政府軍が奪還したとの報道がめぐる中、戦闘は26日に沈静化した。

一方、タイズのナビル・シャムサン知事はツイッターで、25日、紅海のモカ市からタイズに戻る途中、自らの車列がフーシ派による誘導ミサイル、迫撃砲、砲弾の攻撃を90分間受け続けたことを伝えた。

この事件で知事のボディガードの1人が死亡し、2人が負傷した。

フーシ派の攻撃と民兵による軍事活動の激化は、紛争終結に向けた国連主導の外交努力が失敗に終わろうとしていることに対する怒りや警告を引き起こした。

これとは別に、イエメンの人権省は26日、フーシ派がイッブの街の古い歴史地区を包囲し、先週民兵への反対を訴える集会に参加した2人のSNS活動家を含む多くの人々を拘束したと伝えた。

SNSのインフルエンサーの埋葬は、23日にフーシ派に反対する抗議デモに姿を変えた。

抗議者たちは、汚職を批判したとして10月にフーシ派に誘拐されたインフルエンサーでありアル・ムカールとしても知られるハムディ・アブデル・ラザク氏を民兵が誘拐、拷問し、処刑したとして非難した。

イエメン政府は、軍用車に乗ったフーシ派武装勢力がこのインフルエンサーが住んでいたイッブを包囲し、家々を襲撃し、多くの人々を拘束したと述べた。

政府は声明でこのように付け加えた。「同省は、野蛮なフーシ派テロリスト民兵組織によるイッブの住民に対する恣意的な逮捕、略奪および財産の破壊、子供と女性へのテロ行為を監視してきた」