• 2018年の選挙法を復活させるこの法律は、イラクを揺るがした大規模な抗議運動の成果の1つを消し去ってしまう

バグダッド： イラク議会は27日、2019年の反政府デモ後に廃止されていた選挙法の復活を投票で可決した。より大きな政党に利益をもたらすことになると考える無所属議員は、この決定に怒りの声を上げている。

この法律は、2018年の選挙法を復活させ、イラクを揺るがした大規模な抗議運動の成果の1つを消し去ることになる。議会は声明で、投票の詳細を明らかにすることなくこれを「採択した」と述べた。

抗議運動の後、新制度は無所属候補者の参入を有利にした。それにより、2021年に行われた前回の議会選挙では、329の総議席のうち約70席を無所属議員が獲得した。

議会は、親イランの強力なシーア派閥連合である「調整枠組み」によって支配されており、ムハンマド・シア・アル・スダニ首相はこの集団から台頭した。

新たな法は83の選挙区を廃止し、イラクの各州に18ずつ議席を新設する。

これは、「主要政党の政治家による議席獲得を容易にする」とアナリストのサジャド・ジヤド氏はツイッターで述べた。

逆に、地方レベルではなく州レベルで出馬するために、「小規模な政党や無党派の候補者の闘いは厳しくなる」だろうとジヤド氏は付け加えた。

26日から27日の早朝にかけて行われた討論会では、憤った無所属の議員数名が討論会場から追い出されたことが、議員ら自らが撮影した映像で明らかになった。

この法律はまた、先着順当選制を比例代表制に置き換える。

全体として、この変更はより大きな政党に利益をもたらし、「その候補者が当初十分な票を得られなかった場合にも、議席獲得を可能にする」とジヤド氏は付け加えた。

「無所属候補者は、もう国会での代表権を獲得する望みを持てなくなるでしょう」と無所属議員のアラ・アルリカビ氏は述べた。「彼らは潰されてしまう」

しかし調整枠組み議員のバハー・アルディーン・ヌーリ氏は、この法律が「政党の規模に応じて議席を分配する」と主張して変更を歓迎した。

ヌーリ氏は、これが「憲法で定められた期間内の政府発足につながる」とし、2021年の選挙後に続いた終わりのない膠着状態を回避することになると述べた。

新法は、次回の議会選挙に適用される。その選挙期間はまだ未定である。

また、11月6日に予定されている地方選挙にも新法が適用される。地方選挙はイラク18州のうち、北部のクルディスタン自治州にある3州を除く15州で実施される。

クルディスタン地域では、別の選挙制度の下で11月18日に地域選挙が行われる。

AFP