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UAEの宇宙飛行士ハッザ・アル・マンスーリー氏、アラブ人として宇宙ミッションでまた新たな偉業

国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在のインクリメント・リードにアラブ人として初めて任命された宇宙飛行士ハッザ・アル・マンスーリ氏と、アラブ人宇宙飛行士として初の長期間宇宙滞在を開始したスルタン・アル・ネヤディ氏。(WAM)
国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在のインクリメント・リードにアラブ人として初めて任命された宇宙飛行士ハッザ・アル・マンスーリ氏と、アラブ人宇宙飛行士として初の長期間宇宙滞在を開始したスルタン・アル・ネヤディ氏。(WAM)
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02 Apr 2023 01:04:35 GMT9
02 Apr 2023 01:04:35 GMT9
  • この画期的なミッションには、アラブ人宇宙飛行士として初の長期間宇宙滞在を開始したスルタン・アル・ネヤディ氏も参加している
  • MBRSCのサレム・フマイド・アル・マリ事務局長:「第69次長期滞在はアラブ世界にとって過去最長の宇宙ミッションであり、アラブ人宇宙飛行士がインクリメント・リードに任命された初めてのミッションだ」

アラブニュース

ドバイ:UAEの宇宙飛行士ハッザ・アル・マンスーリ氏が、国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在のインクリメント・リードという重要な役割にアラブ人として初めて任命された。エミレーツ通信が1日に伝えた。

3月28日に宇宙船「ソユーズMS-22」が離脱して以来、第69次長期滞在はアラブ地域およびUAEにとって歴史的なミッションとして注目を浴びている。

この画期的なミッションにはアル・マンスーリ氏に加え、アラブ人宇宙飛行士として初の長期間宇宙滞在を開始したスルタン・アル・ネヤディ氏も参加している。

アル・マンスーリ氏はインクリメント・リードとしての任務の一環として、ミッションのあらゆる側面にわたってISSクルーを指導することになる。宇宙探査分野へのUAEの貢献の拡大を明確に示すものだ。

第69次長期滞在のクルーメンバーらは滞在中に複数の実験を実施する予定となっている。宇宙船の安全性向上を目的とした微小重力の物質燃焼への影響の調査、深宇宙での免疫モニタリングのための新規ツールの試験、微小重力下での人間の心機能の評価を目的とした3次元培養心筋組織の研究などだ。

アル・ネヤディ氏は、ISS外から採取したサンプルに微生物が含まれるかどうかの試験も行う予定だ。

ムハンマド・ビン・ラシード宇宙センター(MBRSC)のサレム・フマイド・アル・マリ事務局長は次のように述べた。「第69次長期滞在はアラブ世界にとって過去最長の宇宙ミッションであり、アラブ人宇宙飛行士がインクリメント・リードに任命された初めてのミッションです。アル・マンスーリ氏がこの役割に任命されたことは彼の並外れた技能と知識の証です」

アル・マリ事務局長は、今回の任命はより多くのアラブ人宇宙飛行士が宇宙探査に参加するための舞台を整えたとしたうえで、次のように続けた。「スルタンとハッザが協力して画期的な実験を実施するのを目撃できることを我々は楽しみにしています。それらの実験は宇宙についての我々の知識や、微小重力下の生活についての理解を広げてくれるでしょう」

アル・マンスーリ氏は第69次長期滞在において、ISSクルーの活動をシームレスに統合・実行する重要な責任を担う。

それには、ミッション統合手順の策定、管理、実施、伝達などの多数の任務が伴う。

同氏は、作戦中の地上チームとISSクルーの間の主要な接点の役割を果たすことでミッションの効率と有効性を確保することになる。

アル・マンスーリ氏は次のように語った。「宇宙飛行士オフィスとISS長期滞在チームの間のシームレスな情報交換を促進する役割を担うことができて光栄です。ただ、私の役割は単にデータを伝えるだけではありません。宇宙におけるクルーの課題や偉業を理解し認めることも含まれます。私たちは総力をあげて第69次長期滞在を支援することを通して人類の宇宙探査を前進させることを目指しています」

アル・ネヤディ氏は既にバイオファブリケーション・ファシリティを使用した実験を開始している。宇宙や地球上の遠隔地での怪我の治療に向け、膝軟骨組織の製造能力を評価することが目的だ。

また、医療機器「ウルトラサウンド2」を使用して首、肩、脚の静脈のスキャンを実施した。

ISSに滞在している第69次長期滞在クルーは、アル・ネヤディ氏、スティーブン・ボーエン氏、ウッディ・ホーバーグ氏、フランク・ルビオ氏、ドミトリー・ペテリン氏、セルゲイ・プロコピエフ氏、アンドレイ・フェジャーエフ氏だ。

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