
カイロ:イラクは4月8日土曜日、トルコに対し、同国北部のスレイマニヤ空港への砲撃について謝罪するよう求めたうえで、トルコ政府はイラク国内での敵対行為を停止するべきであると述べた。
イラク大統領府は声明で、トルコは「自国に敵対する勢力がイラク国内にいるという口実で、市民を威嚇する戦略を取り続ける」ことを法的に正当化することはできないとした。
金曜日、イラク北部のクルド半自治区にあるスレイマニヤ国際空港の付近で爆発が発生したと、地元当局が発表した。
今回の爆発の数日前には、クルド人武装勢力の活動が活発化し、飛行の安全が脅かされているとして、トルコが同空港を発着する便の領空を閉鎖していた。
トルコは、東部でクルド人武装勢力との戦いに何年も費やしてきた。また、隣国のイラクやシリアにも大規模なクルド人集落が存在する。
英国に拠点を置く反体制派の戦争監視団体「シリア人権監視団」と一部の地元メディアは、今回の爆発は、シリア民主軍のリーダー、マズロウム・アブディ氏を標的としたトルコ軍のドローン攻撃だと報じた。シリア民主軍は、米国の支援を受け、クルド人が主導するシリアの主要勢力である。
シリア民主軍とシリア北東部のクルド地域政府の関係者は、アブディ氏が当時スレイマニヤにいたことや攻撃の標的であったことを否定した。
シリア北東部のクルド人自治政府の代表であるフェスラ・アル・フセイニ氏は、アブディ氏は「シリア北東部で任務にあたっている」と述べた。
空港の保安総局は声明で、現地時間午後4時18分に空港を囲むフェンス付近で爆発が起こり、火災が発生したが、負傷者はいなかったと発表した。爆発の原因は調査中で、空港は通常通り稼働しているという。
ロイター