
アル・ムッカラー:イエメンの高官と地元メディアによると、先週末、サウジアラビアとオマーンの仲介役がフーシ派の拠点サヌアに到着し、同派指導層とイエメンでの戦争を終わらせるための「ほぼ最終的な」和平案について話し合った。
フーシ派の公式メディアは9日、サウジとオマーンの代表団がフーシ派最高政治評議会のマフディ・アルマシャート議長と会談するためにサヌアの空港に到着したと報じた。議題は「都市包囲」の解除や「侵攻」の終了のほか、フーシ派掌握地域の公務員に対し、政府が管理している油田の石油・ガス収益から給与を支払うことも含まれる。
イエメンの政府職員はアラブニュースに対し、国際的に認定されている政府が承認した和平案を代表団がフーシ派に手渡すと説明した。
サウジ高官が作成した和平案には、国連仲介の停戦期間の6か月間延長や国連主導でのフーシ派とイエメン政府との直接対話、2年間の移行期間などが盛り込まれている。
また、フーシ派が管理している空港や港の制限解除、同派が掌握している地域の公務員の給与保証、タイズなどの州の道路開放なども含まれている。
先週、イエメンの大統領指導評議会はサウジの和平案を支持した。しかし、フーシと話し合うのであれば、その結果は短期的な停戦ではなく、包括的かつ永続的な和平合意に結びつかなくてはならないとし、フーシによる確実な合意遵守を求めた。
サウジとオマーンの代表団の到着と時を同じくして、フーシ派は、先日解放されたサウジの捕虜の見返りとしてサウジ側が同派の13人の収容者を解放したと発表した。
歩調を合わせるように、イエメンのアフマド・アワド・ビン・ムバーラク外相は、サウジとイランの和平合意によってイエメンの和平努力が促進され、フーシがデリケートな問題を「真剣に」扱うようになったと述べている。
外相は、以前は捕虜解放の訴えや提案を拒否していたフーシが、イランとサウジの和解後に姿勢をあらため、敵方との捕虜交換に応じたと語った。
「今回初めて、この問題への真剣な対処を見ることができた。私たちは前向きな進展と見ている」。ムバーラク氏はエジプトのAl-Qahera Newsのインタビューで、捕虜交換交渉の最近の成功に言及しながらそう述べた。
外相はまた、フーシ派がイエメンで石油・ガスを生産しているマアリブなどの都市の掌握に失敗し、和平に向き合うようになったとも指摘している。そしてイランに対し、フーシへの軍事支援を中止し、イエメンの和平を推進するように促した。
「イエメンは、イランが勢力拡大の目標を諦めたことが最も明確に表れた場所だ」