
エルサレム:イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は月曜日、安全保障上の危機が深刻化していることから、ヨアヴ・ガラント国防相を留任させると述べ、抗議行動を引き起こし、海外に警戒感を与えた同相の解任決定を撤回した。
首相は、ガラント氏が先月、激しい軋轢を生んでいる政府の司法改革計画をイスラエルの安全保障を脅かすものとして中止するよう公に求めたことについて、2人の意見の相違が解消されたと述べた。
先週、ネタニヤフ氏は国防相の解任を延期すると発表していた。
ネタニヤフ氏は、月曜日の記者会見で、「私は、お互いの意見の相違を脇に置くことに決めた」と話し、この2週間を通して2人は緊密に連携していたと述べた。
占領下のヨルダン川西岸で2人のイスラエル人姉妹とその母親が銃撃され死亡した数時間後の金曜日、テルアビブで車が通行人に突っ込み、イタリア人観光客1人が死亡し、5人が負傷した。
前夜にガザとレバノンの国境地帯で攻撃の応酬があった後のこれらの攻撃は、今週起こったイスラエル警察によるエルサレムのアル・アクサモスクへの立ち入り強制捜査に続き、イスラエルとパレスチナの間の緊張を高めた。
イスラエルがロケット弾攻撃の報復としてガザとレバノン南部のハマスに関連する標的を攻撃したため、緊張が拡大する恐れがあったが、戦闘は金曜日に小康状態に入った。
イスラエルのチャンネル13ニュースが行った日曜日の世論調査では、今選挙が行われた場合、ネタニヤフ氏のリクード党は議席の3分の1以上を失い、ネタニヤフ氏は強硬派の連立パートナーと過半数を獲得することができないことが示された。
ネタニヤフ氏は記者団に対し、「世論調査に一喜一憂しない」と語った。
首相は、政府が計画している司法制度の見直しをめぐって緊張しているように見えた米国との関係は、依然として「緊密」であり、両国は安全保障面と情報面で協力関係にあると述べた。
ネタニヤフ政権は、数週間にわたる全国的な抗議行動を受け、野党との妥協点を探るため、司法制度改革に関する法案を一時停止した。
ロイター