
リヤド:本格的な外交関係の再開に向けたサウジアラビアとイランの活動が加速する中、12日、サウジアラビアのイラン大使館が7年ぶりにゲートを開いた。
技術スタッフが作業を監督するために王国に到着した、とイラン外務省が発表した数時間後、外交チャンネルが再開した。
3月に中国政府の仲介で歴史的な合意がなされたが、大使館再開はその最新の成果と言える。合意では、サウジとイランが外交を再開させるとともに、安全保障や貿易、投資に関する以前の合意を復活させることになっている。
「外交活動の再開に関するイランとサウジアラビアとの合意の履行に従い、イランの技術職員が12日昼頃、リヤドに到着し、サウジの職員に迎えられた」。イラン外務省のナセル・カナニ報道官はそう述べた。
「イラン代表団はリヤドの大使館およびジェッダの総領事館の再開に向けて必要な手順を踏み、イスラム協力機構でのイランの常任委員の活動も再開させる」
両国の外務大臣は今月、北京で面会し、初めて外交官トップ同士による会談が実現した。サウジの技術スタッフは先週、イランの儀典長とテヘランで面会し、13日にイラン第2の都市マシュハドに空路で到着する見込み。
両国の接触が増える中、サウジはイランを後ろ盾とする武装組織フーシともイエメンで交渉しており、9年に及ぶ紛争を終結させようとしている。サウジのムハンマド・アル・ジャーベル大使がフーシ派の支配下にあるサヌアに滞在中で、今の停戦状態を維持するとともに、フーシ派とイエメンの正当な政府との間の包括的な政治解決を目指している。そうした交渉の最初の成果として、14日から3日間かけて約900人の捕虜が交換されると思われる。
アナリストはアラブニュースに対し、サウジ・イラン外交関係の復活により、イエメンでの和平プロセスが活性化したと語った。
「地域の和平合意がすべての問題をすみやかに解決するわけではありません」とイエメンの専門家であるバドル・アル・カフタニ氏は言う。「しかしながら、合意はすべての人を勇気づけ、地域の強国は信頼と影響力を行使しながら、和平を目指すように同盟国に促すでしょう」