
イスタンブール:トルコ政府は16日、シリア北部の基地に対するクルド人武装勢力の砲撃やロケット弾攻撃により、トルコ軍兵士4人が負傷し、反撃に出たと発表した。
トルコ国防省によると、攻撃は米国と同盟関係にあるシリア民主軍(SDF)を率いるシリアのクルド人民兵組織YPGと、トルコや欧米諸国がテロリスト集団とみなすクルディスタン労働者党(PKK)によって行われた。
トルコは近年、シリア北部への国境を越えた軍事侵攻を何度も行っており、そこに数十の基地を有している。
トルコ国防省は、4人の兵士は病院に送られたと発表した。「標的への強力な攻撃によりテロリストには十分な応酬が与えられている」と同省は付け加えた。
トルコのタイイップ・エルドアン大統領は16日、シリアとイラクの北部に「武装したテロ組織がある間は決して安全ではない」と述べた。
エルドアン大統領は、南東部の都市シャンルウルファで行った演説で、5月14日に行われる選挙について言及し、「次の任期でも、この方向での取り組みをより一層行っていきたい」と付け加えた。
ロイター