アルジェ:シリア外相はアラブ諸国との外交関係復活を目指す取り組みの一環として、アルジェリアとチュニジア歴訪を開始した。過去10年以上、シリアはバッシャール・アル・アサド大統領による反体制派デモの弾圧をめぐり、国際社会で孤立している。
4月15日、アルジェ空港のラウンジでシリアのファイサル・メクダド外相はアルジェリアのアフメド・アッターフ外相の出迎えを受けた。
アルジェリア公共放送が放映した発言の中で、メクダド外相は「2つの兄弟国の関係は状況の変化を越えて…今も存在し、今後も続くだろう」と主張した。
メクダド氏はさらに次のように述べた。「今回の訪問は、地域における最新の動向に関する二国間の議論の端緒となるだろう。我々は、この関係を強化する必要がある」
アルジェリアは、2011年の騒乱に続くシリア内戦中もシリアとの関係を断絶しなかった数少ないアラブ諸国の1つである。
メクダド氏は特に、2月6日に発生し、シリアとトルコで数万人の犠牲者を出した大地震後のアルジェリアの支援を称えた。
メクダド外相はまた、アサド大統領からアルジェリアのアブデルマジド・テブン大統領宛てのメッセージを伝達したと、アルジェリアの公式ニュース局、APSが報じた。
アサド政権は近年、国土の大部分の支配権を取り戻しており、近隣諸国は政権との関係回復に向けて動き始めている。
メクダド氏は最近では関係正常化を目指し、エジプトも訪問している。
外相は17日、チュニジアに向かい、そこでシリア大使館を再開する予定である。
チュニジアのカイス・サイード大統領は先に、駐シリア大使を新たに任命するよう外務省に指示を出していた。
この動きを受けて、シリア政府も同様の措置を取ったと、シリアのSANAニュース局が伝えた。
AP