
ニューヨーク市:国連事務総長は24日に、数百名の国連職員とその家族のハルツームやスーダン各地からの安全な一時的移動を歓迎した。
アントニオ・グテーレス氏の副報道官ファーハン・ハック氏は声明の中で、国連事務総長は無事に移動することを可能にするためのスーダン各方面からの協力に感謝していると述べた。
また同氏は、「スーダンの人々の味方となり、彼らのために活動し、平和で安全な未来と民主主義移行への復帰に対する彼らの願いを全面的に支援する」という国連の変わらぬ決意を改めて表明した。
さらに、全関係者に対して、すぐに交戦を停止し、戦場となっている地域からの民間人の退避を可能にするよう再度呼びかけるとともに、敵対勢力間の暴力は「地域全体とより広範囲を巻き込む可能性がある」と述べた。
24日、グテーレス氏は国連安全保障理事会の多国間主義についての会合において、スーダンの状況は「悪化し続けている」と述べた。
敵対する2人の将軍にそれぞれ忠誠を誓う勢力の間での10日間の戦闘により、400人以上が死亡し、約4,000人が負傷した。敵対しているのは軍を率いるアブドゥルファッターフ・アル・ブルハン将軍と、即応支援部隊(RSF)を率いるモハメド・ハムダン・ダガロ将軍だ。
「暴力を止めなくてはならない。スーダン国内における壊滅的な戦火を招く恐れがあり、それは地域全体とより広範囲を巻き込む可能性がある」
「(私は)紛争当事者らと継続的にコンタクトをとっており、彼らに緊張を緩和し、交渉のテーブルに戻るよう要請している」と、グテーレス氏は加えて述べた。
また、「スーダンを奈落の淵から引き戻す」ためにあらゆる努力をしなくてはならないと指摘した。
同氏のコメントの前に国連は、外国人の大規模な脱出にもかかわらず、国連派遣団トップのフォルカー・ペルテス氏はスーダンに残ると発表している。
グテーレス氏は次のように述べた。「国連はスーダンを去らないということを明確にしておきたい」。国連は「スーダンの人々を支援し続けるために、スーダンでの活動を再構築している」と、同氏は強調した。
また、次のようにも述べた。「我々の献身はスーダンの人々に向けられるもので、彼らの平和で安全な未来への願いを支援するものだ。この悲惨な時において、我々は彼らの味方である」
英国がスーダンの深まる危機について話し合うために安全保障理事会の緊急会合を要請しており、ある外交筋によると、25日に緊急会合が開催される見通しだという。
AFPと共同