ロンドン:英国の慈善団体が、ガザ地区北部の病院に入院中の重病の子供21人の避難を英国政府に促していると、スカイニュースが報じた。
カマル・アドワン病院はイスラエル軍に包囲されており、最近、軍による襲撃を受け、スタッフが拘束され、150人以上の患者を診る医師は2人だけになってしまった。
また、木曜日にはイスラエル軍の空爆の標的にもなった。物資は不足し、多くの施設はもはや使用不可能な状態であると報告されている。
プロジェクト・ピュア・ホープは、窮地に追い込まれた子供たちの避難を英国が支援するよう呼びかけた。
「私たちは、歴史的な規模の人道的災害を目撃しています。」と声明で述べている。「刻一刻と、高度な医療介入なしには、生存の可能性が減少していきます。しかし、病院の現在の壊滅的な状況では、そのような介入は不可能です」
同慈善団体は、同病院の重体にある21人の子供たちの避難に必要な資金は十分にあると述べた。
また、今週英国外務省のスタッフと会合を持ち、計画について話し合ったが、今のところ政府は患者の受け入れに同意していないという。
「他の国々が…こうした小児患者を受け入れている一方で、英国は依然として顕著な例外であり、そのようなプログラムをまだ実施していない」と、同慈善団体は述べた。
米国、スイス、イタリア、アイルランド、アラブ首長国連邦(UAE)は、1年以上前に紛争が始まって以来、ガザ地区の入院患者を受け入れている。
イスラエル軍の活動が活発化し、イスラエルが避難民への十分な支援を拒否していることから、ここ数週間で病院周辺の住民の安全に対する懸念が高まっている。
慈善団体は飢饉と病気の発生を警告しており、支援活動家たちはガザ地区を移動すること、特に民間人の犠牲者を助けるために軍事攻撃の現場に行くことに苦労している。
プロジェクト・ピュア・ホープが懸念するカマル・アドワン病院の患者たちの運命については、医療慈善団体国境なき医師団も同様の懸念を示している。同団体のスタッフの一人がイスラエル軍に拘束されたことを受け、同団体は「深く憂慮している」と述べた。
イスラエルは、ハマスがジャバリヤ難民キャンプにある同病院を拠点としており、施設内に武器が保管されているのを発見したと主張している。病院側は、この主張を否定している。