
北京:中国政府は、戦闘が勃発したスーダンから中国人を救出するために海軍を派遣したと、同国国防省が24日に発表した。
複数の国がスーダンから陸路、空路、海路で大使館員や自国民を避難させようと奔走している。スーダンでは国軍と民兵組織との間の戦闘で数百人が死亡し、水、食料、医薬品、燃料の不足が深刻化している。
25日に72時間の停戦が発効したことを受け、救助活動はここ数日で活発化している。
中国国防省の譚克非報道官は、「最近、スーダンの治安状況は悪化の一途を辿っている」と述べた。
さらに、「スーダンにいる中国人の生命と財産を守るため」26日に海軍が派遣された、と明らかにした。
中国政府は24日、中国人避難者第一陣を安全に退避させたと発表し、約1500人の中国人がスーダンにいると見積もった。
譚報道官は、関与した船舶の数を明らかにすることはなかった。
中国によると、中国はスーダンにとって最大の貿易相手国であり、2022年半ばの時点で130社を超える企業が投資しているという。
中国外務省の毛寧報道官は26日、約800人の中国人が4月25日から27日にかけて海路でスーダンから退避することになると明らかにした。
その他にも、300人以上が陸路でスーダンと国境を接する国々に渡っている、と語った。
スーダン保健省によると、今回の戦闘で少なくとも512人が死亡、4千人以上が負傷し、首都ハルツームを中心とした大都市圏の複数の地区が廃墟と化している。
国連機関の報告によると、スーダン人は「チャド、エジプト、南スーダンなどの戦闘の影響を受けた地域から逃れている」
戦闘で多くの航空機が損傷し、首都ハルツームにある国際空港が使用できなくなったため、多くの外国人は小規模な飛行場から飛び立っている。
退避活動は、ハルツームから車で850キロ離れたポートスーダンでも行われていた。
インドネシアの軍用機は26日、110人のインドネシア人をポートスーダンからサウジアラビアの都市ジェッダに空輸した、とインドネシア外務省が27日にツイートした。
これにより、戦闘勃発以来、スーダンから避難したインドネシア人の総数は667人となった。
AFP