イスタンブール:トルコ初の宇宙飛行士が年内に国際宇宙ステーションに旅立つと、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が土曜日に述べた。
空軍パイロットのアルパー・ゲゼラフチさん(43歳)は、トルコ人初の宇宙飛行士に選ばれた。彼の控えの宇宙飛行士は、トルコの防衛請負企業Roketsanの航空システムエンジニアであるトゥバ・ジハンギル・アタセヴェル(Tuva Cihangir Atasever)さん(30)である。
エルドアン大統領は、イスタンブールで開催された航空宇宙見本市「テクノフェスト」でこの発表を行った。火曜日にテレビのインタビュー中に体調を崩して以来、大統領は初めて公の場に姿を見せた。アゼルバイジャンのイリハム・アリエフ大統領、リビアのアブドゥル・ハミド・ドベイバ暫定首相と並んで登場した。
「トルコ初の有人宇宙ミッションに参加する我々の友人は、国際宇宙ステーションに14日間滞在する」とエルドアン氏は述べた。「我々の宇宙飛行士は、このミッションの間、我が国の立派な大学や研究機関によって準備された13種類の実験を行うことになる」
エルドアン氏はゲゼラフチさんを「我が空軍司令部で大きな成功を収めた英雄的なトルコ人パイロット」と評した。
トルコ宇宙庁のウェブサイトでは、ゲゼラフチさんは空軍歴21年のベテランで、米国空軍工科大学に通ったF-16パイロットと紹介されている。
赤いフライトジャケットを着たエルドアン氏は、フェスティバルで観衆を前に演説し、元気な姿を見せた。トルコの大統領選挙と議会選挙は5月14日に予定されており、世論調査では、エルドアン氏が20年前に政権を握って以来、最も厳しい戦いになる可能性があるとされている。
トルコは長引く経済不況に直面しており、2月に発生した地震により国内で5万人以上の死者を出したことから、政府は批判を受けた。専門家は、この死者数の多さの一因を、見掛け倒しの工事と建築基準法の施行にあるとした。
再選を目指すエルドアン氏は、トルコ初の原子力発電所や黒海に埋蔵される天然ガスの供給など、数々の名高いプロジェクトを発表している。
AP