
イスタンブール:トルコの防衛企業バイカル社のセルチュク・バイラクタル会長は、すでに国際的な関心を集めている新型の戦闘無人航空機(UCAV)の生産を来年開始することを目指していると述べた。
バイカル社は近年、ウクライナ、アゼルバイジャン、北アフリカで使用されている同社の軽量ドローンTB-2で国際的に注目を集め、輸出で大成功を収め、トルコ最大の防衛輸出企業の1つに躍り出た。
「KIZILELMA(クズルエルマ)」 と名付けられたこのドローンは、低速の対地攻撃用無人機から、有人戦闘機に随伴して動作する高速で俊敏な自律型無人機へと、同社の製品の幅を拡大する。
全長15メートルのジェットエンジン搭載のUCAVの設計を主導したバイラクタル氏は、「もちろん人間の権限のもとで、高度に自律した空対空戦闘機となるよう設計されています」と語る。
「ある意味、クズルエルマは、戦闘航空のまったく新しい未来を表現しています」。
バイカル社は来年から少量生産を開始する計画だ。クズルエルマは12月に初飛行を行い、今月からバイカル社の他の無人機との編隊飛行テストを開始した。
クズルエルマは、有人のジェット機とともに試験飛行を開始する準備ができており、トルコの水陸両用船への配備は来年に予定されている。
クズルエルマにはすでに海外からの需要があるが、その特殊な能力ゆえに、輸出市場に送ることができる数は少なくなっている。
トルコのタイイップ・エルドアン大統領の義理の息子であるバイラクタル氏は、自身の財団が主催した航空宇宙技術展示会の際、講演した。
注目を集めた軍事プロジェクトはエルドアンの選挙キャンペーンで大きく取り上げられ、バイラクタル会長はクズルエルマを国家の願望の集大成であり、 「私たちの国がプレーヤーであるだけでなく、ゲームメーカーでもあることを世界に伝える」 製品であると考えていると述べた。
ロイター