
ハルツーム: 5月4日木曜日、国軍が大統領府や軍司令部周辺から準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」を押し返そうとする中、ハルツーム中心部では激しい戦闘が続いており、持続的な休戦の目途は立っていない。
両派閥の指導者は、今後行われる可能性のある交渉を見越して首都の領土をめぐり争っているとみられる。ただし、2週間以上戦闘が続いているにも関わらず、両派閥の指導者は対話を行う意欲を公ではほとんど示していない。
また、隣接するオムドゥルマンとバーリでも激しい砲撃が行われた。
一方、国連は水曜日、6台のトラックが略奪され、首都への空爆が停戦の約束を反故にしたことを受け、人道援助の安全な通行を保証するよう闘争中のスーダンの派閥に圧力をかけた。
国連のマーティン・グリフィス緊急援助調整官は、2〜3日以内にスーダンの紛争当事者と直接会談し、援助物資を運ぶ輸送船団の保護を確保したい、と述べた。
人道的災害
国連は、4月15日に勃発した国軍とRSFの戦闘が、他国に波及するような人道的大惨事を引き起こす危険があると警告している。スーダンは火曜日、この紛争でこれまでに550人が死亡し、4,926人が負傷したと発表した。
国連によると、約10万人が食料も水もほとんどないままスーダンを逃れ、近隣諸国に避難している。
国軍とRSFは2年前のクーデターで協力し、自由な選挙と文民統治への移行を目指す国際的な支援を受けた取り組みの一環として権力を分有していたが、移行の方法をめぐって対立した。
RSFは、国軍が停戦を破り、夜明けから自軍を攻撃していると非難した。また、国軍が「卑怯にも」大砲や航空機で住宅地を攻撃していると非難した。
スーダンの国軍トップの特使は2日、国軍がRSFとの「休戦協議に向けたサウジアラビアとアメリカの提案を受け入れたが、戦闘終結のための調停を受け入れたわけではない」と述べた。
ダファラ・アルハジ特使はカイロでの記者会見で、「我々の代表団はRSFと直接会うことはなく、仲介者を介してやり取りを行う」と述べた。