
リヤド:スーダンで戦闘を繰り広げている2人の将軍のサウジアラビアでの停戦交渉は、これまでのところ「大きな進展はない」とサウジアラビア当局者が5月8日にAFP通信に語ったことで、戦闘の早期終結が望み薄となった。
スーダン軍司令官アブドゥルファッターフ・アル・ブルハン将軍と、彼の元副官でライバルに転じた、準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」を率いるモハメド・ハムダン・ダガロ将軍は、米政府とサウジアラビア政府が「事前交渉」と表現する会議のため、6日に紅海沿岸都市ジェッダに代表者を派遣した。
サウジアラビア外務省は8日の声明で、目標には戦闘の「短期停止の実施」の達成、援助提供の促進、基本サービスの回復、「恒久的な敵対行為の停止に向けた拡大交渉のスケジュール」の設定が含まれると発表した。
声明によると、双方は「緊急人道援助の実現と必要不可欠なサービスの復旧を促進するために取るべき安全対策について協議を開始した」
しかし、サウジアラビアの外交官は8日、「これまでのところ大きな進展はない」とAFP通信に語った。
「恒久的な停戦は検討されてはいません。どちらも戦闘に勝利できると信じています」と外交官は付け加えた。
国連人道問題担当事務次長であるマーティン・グリフィス氏は両陣営の代表者と会う目的で7日にジェッダに到着したが、そのプロセスでのグリフィス氏の役割は不明である。
グリフィス氏の報道官は7日、「グリフィス氏はスーダンに関連する人道問題に取り組むために」ジェッダに到着したと述べた。
別の国連当局者は8日に、グリフィス氏は「交渉への参加を求めた」が、その要請は今のところ同意されていないと述べた。
サウジアラビア外務省は、会談は「今後数日間続く」とだけ発表し、そのスケジュールを明確にすることはなかった。
歴史的に不安定な地域で、貧困にあえぐスーダンでは、4月15日に戦闘が勃発して以来、複数の停戦協定が結ばれているが、実効性はない。
激しい戦闘により、数百人が死亡、数千人が負傷し、「壊滅的」な人道危機の警告が何度も発せられている。
すでに10万人以上が国外に避難している。
サウジアラビアは、スーダンからの避難で主要な役割を担っており、海軍や商船を派遣して、スーダンの沿岸都市ポートスーダンから紅海を渡ってさまざまな国籍を持つ何千人もの人々を運び出している。
サウジアラビアのサルマン国王とムハンマド・ビン・サルマン皇太子は7日、医療援助や避難民支援など、スーダン援助のために1億ドルを寄付するよう指示した、と国営サウジ通信(SPA)は報じた。
また、サウジアラビア政府関係者は、「スーダンの人々が現在経験している状況の影響を緩和するために」公的な寄付キャンペーンを組織すると述べた。
7日の会議で、米国の国家安全保障担当補佐官ジェイク・サリバン氏は、サウジアラビアの事実上の支配者であるサルマン皇太子に、「スーダンからの避難中にサウジアラビアが米国市民に提供した支援に対して」感謝した、とホワイトハウスは声明で発表した。
AFP