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イスラエル軍、人々が1974年のナクバを記念する中、ヨルダン川西岸地区襲撃でパレスチナ人を殺害

2023年5月15日、イスラエル占領下のヨルダン川西岸地区のナブルスにあるAskarキャンプにおいて、イスラエルの襲撃で死亡したパレスチナ人男性サーレハ・サブラ氏の葬儀に参加する追悼者たち。(ロイター)
2023年5月15日、イスラエル占領下のヨルダン川西岸地区のナブルスにあるAskarキャンプにおいて、イスラエルの襲撃で死亡したパレスチナ人男性サーレハ・サブラ氏の葬儀に参加する追悼者たち。(ロイター)
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16 May 2023 06:05:25 GMT9
16 May 2023 06:05:25 GMT9
  • イスラエル国防軍がナブルスの東のAskarキャンプでサーレハ・サブラ氏を殺害したと、パレスチナ人らが述べた
  • パレスチナ人はヨルダン川西岸地区、イスラエル、ガザ地区、離散民キャンプ、ヨーロッパでナクバ75周年の記念集会を開催

モハメッド・ナジブ

ラマッラー:イスラエル軍は15日に、人々がナクバ75周年を記念する準備をする中、ナブルスの街における襲撃で22歳のパレスチナ人男性を射殺した。

イスラエル国防軍がナブルスの東のAskarキャンプでサーレハ・サブラ氏を殺害したと、パレスチナ人らが述べた。

一方、パレスチナのマフムード・アッバース大統領は、15日に国連のナクバ記念行事を主導した。

イスラエルによるガザ地区への空爆で数十の住宅が破壊され、数百人が家を失った5日間の後で、この記念日は特に悲痛なものとなっている。

ナクバを記念することは、1948年に自宅から避難するか強制退去を強いられた推計70万人のパレスチナ人を思い起こさせる。

パレスチナのムハンマド・シュタイエ首相は、アッバス氏はヨルダン川西岸地区、イスラエル、ガザ地区、離散民キャンプ、米国、ヨーロッパ、そして世界中にいる1400万人のパレスチナ人を代表して、ナクバの犠牲者の物語を伝えるだろうと述べた。

ラマッラーでは、故ヤセル・アラファト大統領の霊廟から街の中心部に向かう行進が組織された。政府職員と民衆団体、市民社会組織、国の各党派の代表らが参加した。

パレスチナの旗、黒い旗、帰還するための鍵が掲げられた。

パレスチナ人の各町や各都市では15日にサイレンが鳴り響き、人々は午後1時に75秒間動きを止めて、記念行事の幕開けを迎えた。

パレスチナ人生徒らは、国家斉唱の間にパレスチナの旗、横断幕、祖先の家の鍵を掲げ、つらい記憶とその深刻な影響を強調した。

イスラエルのテルアビブ大学の学生らは、アラブ人学生と政治指導者と共に記念集会を行なった。

パレスチナ郵便は切手の発行を発表し、記念日とパレスチナの人々が負った大きな犠牲について記した。

シュタイエ氏は、ナクバは75年にわたる犯罪であり、パレスチナ人はいまだにイスラエルの侵略の犠牲となっていると指摘した。

同氏は、各国、各政府、各国際組織、各法廷に対し、イスラエルを国際的・人道的な法の執行から除外することを止めるよう呼びかけた。

また、戦争犯罪とパレスチナ人への人道に対する罪について、イスラエルの責任を追及することを求めた。

同氏は、世界がパレスチナの人々の悲劇を無視するだけでなく、イスラエル建国を支援したため、パレスチナの人々は孤独に苦しんでいると指摘した。

「イスラエルが取り上げた全ての土地はパレスチナ人が失った土地であり、イスラエルが盗んだ全ての水は、我々が失った水だ・・・イスラエルは我々の土地に建設したのであり、我々がその土地の所有者であり、先住民で、この土地に名前を付けたのは我々だ」と、同氏は述べた。

ファタハのマフムード・アル・アロウル副議長は、闘争は続くだろうし、パレスチナの人々は大きな代償を払う心構えができており、自由、独立、完全かつ損なわれることのない権利以外は受け入れないだろうと述べた。

「我々は世界中のあらゆる場所で、75年間にわたって強制退去の苦難の痛みと悲しみの中で暮らしてきた。そしてこれらの年月を経て、国連はナクバを認めるようになっている」

「大量虐殺は1948年に限ったものではない。継続しており、止むことがない」と、同氏は加えて述べた。

イスラエルのアラブ人のための高等フォローアップ委員会のムハンマド・バラカ委員長は次のように述べた。「我々は単なる数字ではなく、イスラエルが抹消しようとした祖国のアイデンティティの証人、土地を手に入れようとする企ての証人であり、我々は将来帰還する。我々が国の所有者だからだ」

国連はニューヨーク本部において、1948年以来初めて公式イベントでナクバを記念し、特別ハイレベル会合が開催された。

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の記録では、2020年12月のパレスチナ人難民登録者の数は約640万人で、このうちおよそ200万人はヨルダン川西岸地区とガザ地区にいる。

パレスチナ中央統計局によると、UNRWAの登録難民の約28.4%は同機関が管轄する58の公認キャンプで暮らしている。

難民たちはヨルダンのキャンプ10か所、シリアのキャンプ9か所、レバノンのキャンプ12か所、ヨルダン川西岸地区のキャンプ19か所、ガザ地区のキャンプ8か所に振り分けられている。

イスラエルのUmm Al-Fahem市に住むパレスチナ人政治活動家のシリーン・ジャバリン氏は、15日にハイファで開かれたナクバの写真展に参加した。

「私たちはパレスチナ人が離散先から帰還する権利のために戦っています」と、アラブニュースに語ったジャバリン氏は、加えて、イスラエルで暮らすパレスチナ人は、75年前の悲劇の物語を自分の子どもや孫に教えることに関心を寄せているため、パレスチナ人の闘争は世代を超えて記憶されていくだろうと述べた。

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