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初の女性東京都知事にして、アラビア語が堪能な小池百合子氏

06 Jul 2019
アラブニュースのハラ・タシュカンディ記者と会談する小池百合子東京都知事
アラブニュースのハラ・タシュカンディ記者と会談する小池百合子東京都知事
Updated 21 Oct 2019
06 Jul 2019

ハラ・タシュカンディ

東京:日本のコンディ・ライス、または「くノ一」として知られる小池百合子都知事は、コスプレを嗜む政治家としても人気が高い。ジャーナリストから大臣、そして東京都知事へと転身してきた彼女は、適量のサポートと決意があれば不可能なことはないということを体現している。

小池都知事には長く輝かしい経歴があり、彼女はとどまることを知らない。衆議院議員を務めたほか、小泉純一郎内閣では環境大臣および内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)、安倍晋三内閣では防衛大臣を歴任した。

彼女に「くノ一」の異名がついたのは、彼女が2005年9月、小泉元首相の政敵を「排除する」ために他の女性候補者らとともに彼の選挙活動に登場した時だった。両脇を固めるモデルから官僚になった片山さつきや「日本のマーサ・スチュワート」藤野真紀子らと並び、小池都知事はメディアから小泉元首相の刺客、くノ一と呼ばれるようになった。

広く知られているとおり、小池都知事は女性として初めて東京都知事に選出された。しかし、彼女を日本の政治家の中でも目立つ存在にしているのは彼女の学歴だ。小池都知事はカイロ・アメリカン大学でアラビア語を学び、社会学部を卒業している。

1970年代の5年間をカイロに暮らした小池都知事は当時のことを「とても充実していました。忘れられない経験です。アラビア語だけでなく、現地の人々のライフスタイルやイスラム文化についても学びました。とても貴重な経験でした」と懐かしく振り返る。

経歴

  • 初の女性東京都知事
  • カイロに5年間滞在
  • カイロ・アメリカン大学でアラビア語を学ぶ
  • テレビ東京および日本テレビでジャーナリスト、キャスターとして活躍
  • コスプレとアニメの大ファン

 

自身の語学力を活かして通訳・ジャーナリストとなった彼女は、日本テレビの番組でムアンマル・カダフィやヤセル・アラファトといったアラブ諸国の政治家のインタビュアーを務めたことで注目を集めた。環境大臣在任中の2000年代初頭には、環境問題への対処においてエジプトをはじめとしたアラブ諸国と協力するにあたり再びその語学力を発揮した。

先週G20サミットのためにムハンマド・ビン・サルマン皇太子が来日した後、小池都知事はアラブニュースのインタビューに応じ、日本政府における女性活躍の今後や東京都がどのように社会の変化に順応しているかについて、そしてどのようにサウジアラビアがこれらのトピックに関して東京の経験から学び取れるかについて話した。

女性初の東京都知事である小池都知事は、日本のさらなる発展に女性の活躍は欠かせないと信じている。「より豊かな社会を目指すにあたり、女性のアイディアや女性による政治を採り入れることは不可欠だと強く思います」と語った。

小池都知事はずっと、日本の女性の前には「ガラスの天井」のみならず「鉄板」が立ちはだかっており、伝統的な価値観のせいで彼女たちはより大きく、乗り越えられないような試練を経験していると考えてきた。

小池都知事は2008年、「私はサッチャー元首相とは違いますが、必要なのは強い信念とともに目的を実現する戦略、わかりやすい政策、国民に寄り添うことです」と訴え、自民党総裁選挙に出馬した。

結果は3位に終わったものの、一般的に男性優位とされる日本社会において女性のエンパワーメントを推進したことで日本女性の熱い支持を獲得した。

小池都知事によると、東京都職員の40パーセントが女性だ。それだけでなく、東京都の全職員の20パーセントを管理職に就く女性職員が占める。東京都議会議員(都条例の制定や改正、都知事による政治任用ポジションへの投票、予算の承認を行う)に関してはその29パーセントが女性で、これは全国で最も高い女性比率だ。「それに彼女たちの全員が選挙で選ばれたのです」と小池都知事は言った。

女性都議の増加に伴い、子育て政策や喫煙防止対策など、これまでは真剣に取り組んでこられなかった法令が強化されるようになった。このような以前は無視されてきた、または軽視されてきた課題がついに改善されたと小池都知事は考えている。

「私が伝えたい最も大切なことは、女性が都知事を務めて都議会でも女性議員が活躍することが意思決定にプラスに作用し、東京という社会をより豊かにしてくれたということです」と語った。

サウジアラビアにおける女性の活躍、ならびにVision 2030のもと進む変化について、小池都知事は物事は良い方向に進んでいると確信していると話し、「今、サウジアラビアで起こっていることがもたらすチャレンジは、サウジの文化や社会をより豊かで多様性のあるものにするうえでとても意義のあるチャレンジです」と続けた。

小池都知事はリヤドについて、すぐにでも東京と並ぶスマートシティーになり得ると確信していると話した。都知事よるとリヤドには都市の発展に必要な3つの要素が揃っている。「サウジアラビアは自然資源に恵まれていることから、東京が進もうとしている方向に発展できます。サウジアラビアには安全、多様性、スマートシティーテクノロジーという3つの柱を実現する力があります」と続けた。

また、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて東京都が進めている準備についても言及し、サウジアラビアが東京の経験から学べることについて語った。

「オリンピックが1964年に初めて東京で開催された際に私たちが重点的に取り組んだのは会場や新幹線等の設備の建設でした。今回はよりアクセスしやすい、障害のある方にも楽しんでいただけるオリンピックにすることに力を入れています。視覚や聴覚に障害がある方、車いすを使用している方が快適に暮らせる都市づくりを目指しています」

「ただし、この取り組みには日本社会の高齢化というもう一つの側面があります。2015年時点で東京都の全人口に占める65歳以上人口は22.7パーセントで、この比率は2050年には31パーセントに上がると予測されています。サウジアラビアにおける65歳以上人口の割合は2015年の時点で3パーセントですが、2050年には17.2パーセントに上昇する見込みです。つまり、サウジアラビアもいずれ高齢化が進みます。東京都を障害者にとって住みやすい都市にするという私たちの取り組みは、いずれ日本の高齢化社会も大きく助けることになります。ここからサウジアラビアも得られることがあるのではないでしょうか。」

これまでの功績から威圧的と捉えられることがあるかもしれない小池都知事だが、彼女には間違いなく遊び心がある。これまでにいくつかのコスプレイベントに登場しており、「魔法使いサリー」のサリーちゃんに扮したこともあるし、2016年の池袋ハロウィンコスプレフェスティバルには「リボンの騎士」のサファイアのコスプレで挑んだ。

都知事はこのイベントのオープニングセレモニーでの挨拶の中で、自身は恥ずかしさは感じておらず、全力で役になりきる覚悟があると話した。そして来場者に「恥ずかしがらないで。役になりきって」と呼びかけた。

自身のコスチュームについて尋ねられた小池都知事は、「この人気のあるサブカルチャーを東京の皆さんや世界中のアニメファンと楽しむため、そしてこの面白さを共有するためにコスプレをしました」と答えた。

インタビューの終わりにコスプレ姿でサウジアラビアを訪問する可能性はあるかと尋ねられた小池都知事は検討すると話し、「インシャラー(神の御心のまま)」と微笑んだ。

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