• 「事務総長は今朝受け取った書簡に衝撃を受けた」と国連のステファン・デュジャリック報道官は述べた
• 当局者によると、ブルハン将軍はペルテス特使が「党派的」で、将軍・民主化勢力間の戦前会談における特使のアプローチが紛争の激化を助長したと非難した

カイロ：スーダンと国連の当局者が27日に発表したところによると、国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、スーダンの軍事支配者が同国特使の解任を要求した書簡に「衝撃を受けた」

スーダンの最高軍事当局者で与党の主権評議会議長であるアブドゥルファッターフ・ブルハン将軍からの書簡は、先月軍事的対抗勢力との緊張が爆発的に激化し、スーダンがさらなる混乱に陥ったときに届いた。

「事務総長は今朝受け取った書簡に衝撃を受けている」と国連のステファン・デュジャリック報道官は述べた。「事務総長は、フォルカー・ペルテス国連特使の実績を誇りに思っており、スーダンで国連を代表する同氏に対する全幅の信頼を再度明言した」

デュジャリック氏は書簡の内容を公開しなかった。しかし、ある軍高官によると、ブルハン将軍の書簡はグテーレス事務総長に対し2021年に任命されたペルテス特使を交代するよう要求した。

その当局者によると、ブルハン将軍はペルテス特使が「党派的」で、将軍・民主化勢力間の戦前会談における特使のアプローチが紛争の激化を助長したと非難した。今回の会談は、2021年10月の軍事クーデターによって頓挫した国内の民主化移行の回復を目的としていた。

この当局者は、メディアに伝える権限を有していないため、匿名を条件に上記を明かした。
ペルテス氏は書簡についてのコメントを控えた。

ブルハン将軍は昨年、ペルテス氏が「国連ミッションの任務を超え、スーダンの国内問題に露骨に干渉している」と非難した。将軍は特使を国から追放すると脅した。

4月中旬に勃発した、正規軍とモハメド・ハムダン・ダガロ将軍の指揮する強力な準軍事組織「即応支援部隊（RSF）」との間の戦闘は、依然として続いている。ブルハン氏とダガロ氏は、西側諸国支援のアブダラ・ハムドク首相の政権を打倒した2021年のクーデターを主導した。

その戦闘は首都ハルツームを中心に行われ、姉妹都市オムドゥルマンも共に戦場となった。衝突はまた、戦争で荒廃したダルフール地域など、国内の他の場所にも広がった。

この紛争で何百人もの人々が犠牲になり、何千人もの人々が負傷し、国は崩壊寸前にまで追いやられた。130万人以上がスーダン国内のより安全な地域や近隣諸国に避難することを余儀なくされた。

ハルツームとダルフールでは戦闘が始まって以来、スーダンの戦争や政治的動乱においてよくみられる女性や少女のレイプを含む性的暴力が報告されている。

政府機関「女性に対する暴力撲滅ユニット」は26日、ハルツームで少なくとも24件の性的暴行の報告を受け、ダルフールでは25件の他の事件が報告されたと発表した。

全国の女性に対する暴力を追跡している同機関によると、加害者はRSFの制服を着ており、RSFの検問所が管理するハルツームの地域にいた、と大半の被害者が報告した。

RSFはコメントの要請に応答しなかった。

両軍は、アメリカとサウジアラビアが仲介した1週間の停戦に合意した。

とはいえ、29日の夜に終了する予定の停戦は、ハルツームの一部と国内の他の場所での戦闘を止められなかった。

住民からの報告によると、27日にオムドゥルマンの一部で散発的な衝突があり、軍の航空機が市内を飛んでいるのが目撃された。北ダルフールの州都エル・ファシールでも戦闘が報告された。

ブルハン氏からの書簡が届いたのは、戦争当事者が家屋、商店、宗教施設、水道・電気設備を攻撃することによって戦時国際法を無視していると国連特使が非難した後のことだった。

今週初めに行われた国連安全保障理事会のブリーフィングで、ペルテス特使は、スーダン軍とRSFの指導者たちが「交渉のテーブルではなく戦場で未解決の紛争を解決する」ことを選んだと述べて、戦争の責任を追求した。

AP