
ハルツーム:スーダン軍が停戦協議への参加を一時停止した後、スーダンの首都ハルツームの市場では砲撃と空爆で民間人18人が死亡した。6月1日も戦闘が収まる気配はない。
6週間以上にわたり、ハルツームをはじめとするスーダン全土で、スーダン軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」との間の流血の戦いが続いている。
スーダン軍は、援助物資の提供を可能にするはずだった停戦に違反したとしてRSFを非難し、サウジアラビアの都市ジェッダで行われていた停戦協議への参加を一時停止すると発表した後、5月31日にハルツームにあるRSFの複数の基地を爆破した。
ハルツーム南部の市場で5月31日、スーダン軍の砲撃と空爆で「民間人18人が死亡、106人が負傷した」と人権弁護士委員会が発表した。
この死傷者数を確認した支援活動を調整する地区団体によると、状況は「壊滅的」で、同団体は医師による支援や献血を求めた。
米国は6月1日、「双方による深刻な停戦違反」があったとし、スーダン軍とRSFが「本気」になった場合にのみ調停する用意があると警告した。
国務省の報道官は、「スーダン軍とRSFが停戦遵守に真剣であることを行動によって明らかにすれば、米国とサウジアラビアは、交渉によってこの紛争の解決策を見つけるために、中断されている協議の再開を促す用意がある」と述べた。
住民らによると、5月31日にハルツーム北部と南部で、スーダン軍最高司令官のアブドゥルファッターフ・アル・ブルハン将軍に忠実な部隊が、モハメド・ハムダン・ダガロを司令官とするRSFの複数の主要拠点を攻撃したという。
目撃者の一人は、ハルツーム北部で「スーダン軍キャンプからの激しい砲撃」があったと語った。
別の報告によると、ハルツーム南部にある「アル・サルハのRSFキャンプ(ハルツーム最大のRSF基地であり武器庫)に対する砲撃」もあった。
スーダン軍とRSFが人道支援を可能にする1週間の停戦を5日間延長することに合意したと米国とサウジアラビアの仲介者が発表した2日後に、スーダン軍による今回の攻撃が発生した。
調停委員らは停戦が「完全に守られていなかった」ことを認めたが、停戦期間延長により「さらなる人道支援の取り組みが可能になるだろう」と述べた。
スーダン政府関係者は、スーダン軍が停戦協議から離脱したのは「反政府勢力が病院や住宅からの撤退を義務付ける短期停戦の条項を一つも履行しなかったため」だと説明した。
紛争当事者双方からの再三の誓約にもかかわらず、今週、ハルツーム首都圏と西部ダルフール地方の両地域で戦闘が起きた。
ブルハン氏は、ハルツームの部隊を訪問中、「スーダン軍は勝利するまで戦う用意がある」と宣言した。
RSFは「自衛権を行使する」と表明し、スーダン軍が停戦協定に違反していると非難した。
データセットプロジェクト「武力紛争の位置およびイベントデータ(ACLED)」によると、4月15日に紛争が勃発して以来、1,800人以上が死亡している。
国連は、これまで120万人がスーダン国内で避難しており、42万5,000人以上が国外避難していると発表している。
ヤクアウト・アブデラヒム氏は、ハルツームからポートスーダンに逃れ、国外へのフライトの貴重な座席を確保するために15日間待ち続けている。
「自宅は破壊され、子供たちを育てる手段がなくなってしまったので、どんな犠牲を払ってでもここを去りたいと思っています」と彼女は語った。
国連によると、現在、援助と保護を必要としている人の数はスーダンの人口の半分以上にあたる2,500万人にのぼるという。
現在、ハルツームの全地区で水道が使えず、電気は週に数時間しか利用できず、戦闘地域の病院の4分の3は機能していない。
チャドと国境を接するスーダン西部のダルフール地方では、この紛争でこれまで数百人が死亡したと国連が発表した。
ダルフールは、2003年に起きた反乱軍の蜂起に対して、当時の独裁者オマル・アル・バシールが民兵組織ジャンジャウィードを支援したことから始まった長年にわたる紛争から回復していない。RSFはジャンジャウィードから派生した組織だ。
専門家らによると、ブルハン氏は自身を支持するイスラム主義者や、権力を握るために共生関係を築いてきたバシール政権の残党からの圧力の高まりに直面しているという。
AFP