
テルアビブ:物議を醸しているイスラエルの司法制度改革案に抗議するため、3日、何万人もの人々が22週連続でテルアビブや他のイスラエルの都市に押し寄せた。
政府の改革案では最高裁判所の権威が縮小され、裁判官の選出に関して政治家に大きな権限が与えられる。
ベンヤミン・ネタニヤフ首相は3月、国会を通過し国を二分していたこの改革について、協議を可能にするために「一時停止」を発表した。
イスラエルのメディアによると、3日のデモではテルアビブに10万人近くが集まったという。警察はデモ参加者の数について公式な数字を発表していない。
2日には、数百人のイスラエル人がテルアビブ北部のカイザリアにあるネタニヤフ首相の私邸の前で、警察が無許可とする抗議デモを行った。これにより少なくとも17人が逮捕された。
55歳の歯科医、イリット・フェインさんは3日のテルアビブの抗議活動で、「たとえ彼らが改革計画を中断したとしても、我々は引き続き結集するということ――秘密裏に法律を通過させることはできないということを彼らに示すためにデモを続ける。」と語った。
「イスラエルが独裁国家になる可能性を排除することが重要だ」と、66歳の農業、アーノン・オシュリさんは付け加えた。
ネタニヤフ氏のリクード党と極右・ユダヤ教超正統派との連立政権であるネタニヤフ政権は、法案は議員と司法の権力のバランスを取り戻すために必要だと主張している。
しかし、この計画に反対する人々は、より権威主義的な政府への道を開くことになりかねないと考えている。
「この腐敗した政府は無法者ばかりで、わが国を第三世界のレベルにまで貶めている」とオシュリさんは言う。
「ユダヤ人が国家を持つまでに2,000年もかかったのに、狂信者たちのせいでそれを失うわけにはいかない」
AFP