
アル·ムッカラー:英国当局は、弁護士で外交官のアブダ·シャリフ氏を英国の新しい駐イエメン大使に任命した。
英国外務·英連邦·開発省(FCDO)によると、シャリフ氏は別の外交任務に異動するリチャード·オッペンハイム氏の後任として9月に着任予定だ。
シャリフ氏の直近の役職は、FCDOの中東·北アフリカ総局のイラク·アラビア半島担当責任者であった。2012年から2016年にかけては、駐レバノン副大使を務めた。それ以前の2011年には、リビアのベンガジにある英国事務所を統括していた。
シャリフ氏はTwitterに投稿したメッセージの中で、同国の英国大使館に言及し、「次期駐 #イエメン 英国大使になることを光栄に思います。中東に戻り、優秀な @UKinYemen と共に働けることを楽しみにしています」とコメントした。
2014年末のイエメン戦争開始後、英国はサヌアの大使館を閉鎖し、大使館員·職員をリヤドに移した。
シャリフ氏の任命は、国連のイエメン担当特使であるハンス·グルンドベルグ氏と英国を含む国際社会が、イエメン政府とフーシ派に対して、長く続く内戦を終結させるための合意にこぎ着けるよう圧力を強めている中で行われた。
昨年10月に一時停戦が終了した後、国連が仲介する長期停戦の正式な更新に向けたフーシ派の説得にも、政府支配地域の石油施設に対する無人機攻撃やミサイル攻撃の停止にも、国際的に広範な努力が尽くされていないため、同国の主要財源である石油輸出が止まってしまっている。
フーシ派は、イエメン政府が石油収入の共有と、支配地域の公務員への給与支払いの実現によってのみ、施設に対する攻撃を停止するとしている。
一方、武装組織はこの48時間で、全国各地の政府支配地域で無人機や地上攻撃を開始した。
包囲されているタイズの住民によると、6月6日火曜日、フーシ派の狙撃手が、小さな村を歩いていた男性サイード・アフメド・アブドッラーさん(43歳)を殺害したという。サイードさんは、病院に搬送される途中で死亡したと伝えられている。
タイズ郊外の複数の紛争地域で、フーシ派と政府軍との突発的な戦闘が報告されている。国連が仲介した停戦では、フーシ派による無作為な砲撃や地上攻撃が止まらず、武装組織による街の包囲も緩和されていないと、同市の住民は長い間不満を抱いてきた。