• ４国首脳が「当地域の首都のどれかで（ブルハーンとダガロの）対面会談を設定する」見込み
• スーダン政府高官は、メディアへの公式発言権を持たないが、「現在の状況でブルハーンはヘメティと同席しないだろう」とAFPに語った

ハルツーム：スーダン陸軍参謀は８週間にわたり交戦している敵将と面会する用意がないと、地域ブロックが両者の対面会談を提案したのを受け13日に政府高官が語った。

ジブチで12日に開催されたサミットで、東アフリカ政府間開発機構（IGAD）は危機の解決に取り組む国の数を拡大すると発表した。ケニアがエチオピア、ソマリア、南スーダンを含む４国を代表する。

スーダン陸軍参謀のアブドゥルファッターフ·アル=ブルハンと、その元副官のモハメド·ハムダン·ダガロ（通称「ヘメッティ」）は、スーダンの民政移行を頓挫させた2021年のクーデター後の権力闘争から両者が脱落して以降、4月15日以降交戦状態にある。

ケニア大統領ウィリアム·ルトの大統領府が公表したIGADのコミュニケ案は、４国首脳が「当地域の首都のどれかで（ブルハンとダガロの）対面会談を設定する」見込みだとした。

スーダン政府高官は、メディアへの公式発言権を持たないが、「現在の状況でブルハンは（民兵組織〈即応支援部隊〉を指揮する）ヘメッティと同席しないだろう」とAFPに語った。

この２人の参謀は戦争の初期に互いを犯罪者と呼び、両側は何度も停戦を破ってきた。

6月1日に米国は戦闘中の両陣営に制裁措置を科したが、戦闘は続き、ハルツームでは13日に首都北方と近郊で砲撃があったとの目撃証言がある。

戦闘開始以来1800人以上が殺害されたとACLED（Armed Conflict Location and Event Data Project：軍事紛争データ分析プロジェクト）は伝える。

戦闘で2百万人近くが家を追われ、そのうち47万6千人は隣国へ避難したと国連が伝える。

人口の半数以上の2千5百万人という記録的な人数が援助と保護を必要としていると国連は伝える。

IGAD４国による発表に先立ち、南スーダン大統領サルバ·キールはスーダンに関する地域ブロック委員会を開いたが、エチオピアは参加しなかった。

スーダン外務省は、IGAD発表にはいくつか懸念点があり、スーダン代表団はキールが委員長に留まることを求めたと13日に伝えた。