ラマッラー:エルサレムのある町のイスラム系住民が、主要なモスクの黄金屋根の撤去を求めるイスラエル人入植者の団体の圧力に直面し、妥協案に合意した。
当局は当初、ベイト・サファファにあるアル・ラーマン・モスクの撤去を命じていた。しかし、法定代理人の活動や地元との協議が数か月実施された結果、屋根を低くし、色を銀に変更することで決着した。
13日、町の住民の手で改装作業が始まった。作業対象には尖塔も含まれる。
ベイト・サファファの長であるムハンマド・エラヤン氏は「村の住民は、アル・ラーマン・モスクを守るためにはこれが最良の選択で、最も害が少ないと判断しました」とアラブニュースに語った。
2021年、アル・ラーマン・モスク委員会がモスク拡大のための資金を集め始め、必要な許可について当局に申請した。
しかし、この計画はイスラエル人入植者の怒りを買った。彼らは黄金の屋根が「岩のドーム」の屋根に似ていると主張し、「無許可で建てられた」との理由で解体を要求した。
エラヤン氏は「入植者はこの問題に色めき立ちました。その主な理由は、モスクが巨大で広く、屋根が高くてあらゆる方向から見えたためです。モスクは村のはずれに位置しており、周囲にはイスラエルの工業地帯があります」と語る。
入植者たちは写真や映像を撮影したり、モスクの近くからSNSに生配信したりして声高に主張した、と同氏は言う。
「数日後、当局の人間が現場にやって来て、問題について聞き取りを実施しました。その結果、町長が関係者に会い、フォローアップを実施しました。そして、モスク解体のプロセスを回避するための法的措置を取る決断に至ったのです」
ベイト・サファファはエルサレムの南西4kmにあるパレスチナの町で、ベツレヘムの北に位置している。人口は1万8000人。周囲をイスラエルの入植地に囲まれており、イスラエル当局が建設計画用に土地を取得している。