


木曜日、エジプトのヤスミーン・フアド環境大臣は、同国紅海沿岸のサメの行動を研究するための実践的な訓練セッションをフルガダ市で視察した。
紅海地域全体でこの種のものとしては初めてと言われる2日間のセッションには、自然保護部門チームも参加した。
この分野を専門とする国際的な専門家のジュリア・スパエト氏が、今回のプログラムを監督している。
フアド大臣は、監視デバイスとセンサーの取り付けについてチームメンバーに対する訓練を行い、サメの行動を分析することがこのコースの目的であると述べた。
この訓練では、現地および海外の統計に基づき、近年紅海で記録されたすべての事故の原因となった3種類のサメが対象となっている。
一年のこの時期における危険因子と必要な予防措置、さらにはフルガダ近海にいるサメの数と大きさの評価が行われる。
水曜日、環境省は研究の準備フェーズの開始を発表した。
研究全体は3つのフェーズに分かれ、最長18か月にわたって行われる。
第1フェーズは準備段階とみなされ、過去の事故に関するデータ収集、現在の状況分析、センサーの製造を目的としている。
自然保護区の作業員も、サメの行動を監視するためにこれらセンサー取り付けの訓練を受け、実際の取り付けはすべて第2フェーズで行われる予定となっている。
第3フェーズには、さまざまな時間間隔でセンサーによって収集されたデータの分析が含まれる。
環境省によると、センサーの取り付けにあたっては、サメの種類や大きさ、全身状態の把握といった手順が含まれるという。
6月8日、ロシア人観光客がハルガダ沖で海水浴中にサメに襲われ死亡した。
サメに襲われる映像はソーシャルメディアで急速に広まった。
環境省は事故直後に、専門家による委員会を設置し、事故状況の調査を行った。
紅海沿いの観光地はエジプト最大級で、数百の観光施設やホテルに加え、数多くのインフラ施設が観光業界にサービスを提供している。
エジプトの紅海のリゾートには国内有数のビーチが複数存在し、ヨーロッパの旅行客から人気を博している。
観光考古省の最新統計によると、紅海県と南シナイ県には、2022年時点で511件のホテルに加え、マリンアクティビティやダイビングのセンターが439か所存在する。