
ダマスカス:23日、シリアのバッシャール・アル・アサド大統領にとって先祖代々ゆかりの街であるカルダーハを標的にドローンが2発のミサイル攻撃を行ったと、シリアの国営通信社サナが報じた。
今回の攻撃の前日には、シリア北西部にあるサルハブへのドローン攻撃により女性1人と子ども1人が死亡したことをサナが報じていた。サルハブはシリア北西部にある政府支配の街で、反政府派支配地域の近くに位置している。
約35キロ(22マイル)ほどの距離にあるカルダーハとサルハブへの攻撃は、シリア北西部にてシリア政府軍と反政府派による前線での爆撃を伴う戦闘が激化するなかで起こった。
カルダーハはロシアのフメイミム空軍基地から約10キロ(6.5マイル)の場所に位置する。シリアの反政府派は、ロシアの戦闘機が最近反政府支配地域を標的にしていると述べている。両陣営の情報源によると、シリア政府軍は一部前線地域での配備を増強しているという。
シリアでは、アサド政権が同盟国であるロシアおよびイランの支援を受けて同国の大半の支配を取り戻して以降のここ数年間前線の大部分が安定し、大規模な武力衝突は概ね止まっている。
しかしアサド政権に抵抗する反政府派はトルコからの支援を受けており、イドリブ県を中心に北西部のカルダーハやサルハブに近い地域に依然として領地を維持しており、反政府派とシリア政府軍との間で散発的に戦闘が起きている。
ロイター