
リヤド:イスラム協力機構(OIC)は2日、緊急のオープンエンド会合を開催し、イード・アル・アドハー初日にスウェーデンでコーランが燃やされた事件の影響について話し合う。サウジ通信が1日に報じた。
ジェッダのOIC本部で開かれるこの会合は、サウジアラビアからの招待を受けて招集された。サウジは現在OICイスラムサミットの議長国を務めており、OIC執行委員会の議長国でもある。
イラクからの難民であるサルワン・モミカ氏(37)が28日にストックホルム最大のモスクの前でコーランを冒涜しそのページに火をつけて以来、イスラム・アラブ世界では怒りと非難が広がっている。
OICの声明によると、「この会合では、神聖なコーランの冒涜に反対するという統一した立場を表明するための、この卑劣な行為への対抗措置について話し合われる予定である」
OICは、民族間相互の尊重や調和を損なうだけでなく、寛容、中庸、反過激主義といった価値観を広げる国際的努力に矛盾するものであるとして、こういった行為の重大さを警告した。
また、関係各国政府に対し、実効性のある再発防止策を講じるよう求めるとともに、このような「卑劣な攻撃」が繰り返されたことを批判し、コーランの神聖さ、およびその他のイスラム教の価値観、象徴、神聖な義務を冒涜しようとするあらゆる試みを非難した。
続けて、国連憲章のもとで全ての国が引き受けている義務について再確認した。人種、性別、言語、宗教などの区別なく全ての人の人権と基本的自由を普遍的に尊重し遵守することを促進・奨励する義務だ。
さらに、全ての人が「関連する国際人権法に従って責任を持って」表現の自由の権利を行使することが必要だとしたうえで、世界の平和と調和のために宗教間・文化間・文明間の対話・理解・協力を促進することの重要性を強調した。