
ダマスカス:ヨルダン外務省によると、シリアのバッシャール・アサド大統領とヨルダンのアイマン・サファディ外相は月曜日にダマスカスで会談し、戦争難民と国境を越えた麻薬密輸の取り締まりについて話し合った。
サファディ氏の訪問は、地域のアサド政権との関わりが強まる中で実現した。2011年にシリアで戦争が始まって以来、シリアは長年にわたって孤立していたが、アラブ連盟復帰に至るまで関係改善が進んでいる。
ヨルダン外務省の声明によると、会談ではヨルダンからのシリア難民の「帰還の問題と自発的帰還を促進するために必要な措置に焦点が当てられた」という。
アサド氏とサファディ氏はまた、シリア危機の「包括的な解決」に向けた「人道的、安全保障的、政治的」措置についても議論したと、外務省は付け加えた。
シリアは2011年、アサド政権による民主化デモへの残忍な弾圧を理由にアラブ連盟への参加資格を停止された。アサド政権の弾圧は、50万人以上が死亡し、数百万人の避難民を出した紛争に発展した。
5月、アラブ連盟は、紛争の政治的解決が見えていないにもかかわらず、シリアの復帰を認めた。
アラブ諸国は、ヨルダンに暮らす130万人のシリア難民を含む、近隣諸国に住む何百万人ものシリア難民のために解決策を見出すことを望んでいる。
ヨルダンの声明によると、サファディ氏はアサド氏と「シリアからヨルダンへの国境を越えた麻薬密輸がもたらす危険と、それに立ち向かうための協力の必要性」について話し合った。
ヨルダンの外相は訪問中、シリアのファイサル・メクダド外相とも会談した。
ヨルダン外務省によると、両者は「麻薬密輸対策合同委員会」について協議し、「できるだけ早く」アンマンで会合を開く予定だという。
ヨルダンの治安部隊は近年、国境管理を強化しており、シリアからの麻薬や武器の密輸を阻止したことを時折発表している。
AFP