
ダマスカス:イスラエルはシリアの首都ダマスカス近くで空爆を実施し、シリア人兵士2人が負傷したと、シリア国営ニュース通信SANAは19日未明に報道した。
「未明の0時25分頃、イスラエル軍は占領中のシリア領ゴラン高原北部から、ダマスカス近辺の特定の地点を目標としたミサイル爆破を伴う空爆を実施しました」とSANAは軍事筋を引用して報じた。
「この攻撃により兵士2人が負傷し、物理的損害がもたらされました」とSANAは伝え、さらには、ほとんどのミサイルはシリアの防空システムによって迎撃されたという。
空爆によって目標とされたのは、首都から西にあるベイルート・ダマスカス高速道路に加え、ディマスの町にある空港に程近い軍事拠点で、そこにはシリア軍高官が配置されていたと、シリア人権監視団の戦争監視員は述べている。
戦争により引き裂かれたシリア国内に広い情報網を有している同NGOによると、親イラン派のヒズボラ武装勢力が所有する倉庫もまた、攻撃の目標となっていたという。
今回の事件はイスラエルによる今年に入ってから20回目の攻撃だったと監視団はいう。
イスラエルは政府が支配するホムスの町近くで今月初めに空爆を実施したとSANAは発表した。
シリアで10年以上続く戦争中、イスラエルは、シリア軍事施設に加えて、主にイランが支援していた軍隊やレバノンのヒズボラ戦闘員を目標として、シリア領土において数百回に及ぶ空爆を実施した。
イスラエルがシリアで実施する攻撃について見解を述べることは稀だが、究極の敵であるイランが足跡を広げることは許さないと繰り返し述べている。
AFP