
イェルサレム:レバノンの過激派組織ヒズボラの指導者は29日に、ムスリムが多数派の国の政府が神聖なコーランへの冒涜を許す国々に対して行動しないならば、ムスリムはイスラムの聖典への攻撃を助長している人々に「制裁」を加えるべきだと述べた。
ハッサン・ナスラッラー師のこのコメントはベイルート南の郊外にアシュラを祝って集まった数万人の人々へ向けたビデオ演説中でなされた。
ナスラッラー師はしばしば宗教的な機会を利用して政治的なメッセージを信奉者に送っており、29日にはスウェーデンおよびデンマークでの当局公認のデモで神聖なコーランが燃やされ、また他の手段で冒涜された最近の事件を非難した。
ムスリムはイスラム協力機構の緊急会合の結果を注視すべきだとナスラッラー師は述べた。会合はコーラン焼却に対する同機構の対応を協議するために31日にバグダッドで開催が予定されている。
同機構とその加盟国は「これらの政府に対して、攻撃を繰り返すようであればボイコットを受けることになるという強硬で断固たる明白なメッセージを送るべきだ」と同師は述べた。
同機構がそうしないのであれば、ムスリムの若者らは「冒涜者を処罰する」べきだとナスラッラー師は述べた。
ナスラッラー師はそうしたボイコットや処罰の具体的内容については詳しく語らなかった。
宗教的なスローガンの横断幕と並べてヒズボラとレバノンとパレスチナの旗を掲げた群衆らは「ああ、コーランよ、あなたのご用命のままに。ああ、フセインよ、あなたのご用命のままに」と唱えた。