
ハルツーム:対立するスーダンの両将軍の軍事勢力間でダルフール西部地域の戦闘が激化するなか、準軍事組織が一般住民に首都南部の住居からの立ち退きを命じたと、30日に複数の住民が語った。
「即応支援部隊(RSF)の戦闘員に、24時間以内にこの地区から立ち退くように告げられた」と、ハルツーム在住のファウジー・ラドワン氏が語った。
3カ月以上前にRSFと正規軍の戦闘がハルツームで始まって以来、ラドワン氏は家族と暮らす自宅を守ってきた。
軍トップのアブドゥルファッターフ・アル・ブルハン将軍と、その元副官でRSF司令官のモハメド・ハムダン・ダガロ将軍の間で行われている戦闘では、控えめに見積もっても3,900人以上が死亡し、ほぼ350万人が家を追われた。
戦闘の大半はハルツームの人口密集地域で発生し、170万人の住民が避難を強いられ、残った数百万人は、水や電気が制限されるなか、激しい銃撃戦から逃れるために自宅に潜むことを余儀なくされている。
30日に住民が語った話では、ハルツーム南部のジャブラ地区で数百人の住民が立ち退きを迫られている。
ジャブラとその近隣のサハファは陸軍砲兵隊の本拠地であり、ダグロ氏傘下のRSFの基地もある。
「ここは軍事地帯になっており、民間人の立ち入りは望まないと告げられた」と、住民であるナセル・フセイン氏が語った。
4月15日に戦闘が始まって以来、RSFは、略奪の横行や、市民が住宅からの立ち退きを強いられていることについて非難されている。
ハルツームと同様に、最もひどい暴力が紛争の傷跡が残るダルフール地域で起こっており、戦争犯罪の疑いで国際刑事裁判所による新たな捜査が開始された。
目撃者によると、30日にも、南ダルフール州の州都でスーダン第二の都市であるニャラで衝突があり、民間人居住地区に爆弾が落下した。
中央ダルフール州の州都ザリンゲイでは、軍が「16人の反乱軍兵士を殺害し、将校1人を含む14人を捕らえた」と、メディアに話す権限がないため匿名を条件に、30日に軍関係者が語った。
日々、「爆弾が何度も住宅に落ちて」きたため、市民はニャラから逃げ出したと、難民キャンプでイッサ・アダム氏がAFPに語った。
多くの人が「雨季にもかかわらず、屋外に出ている」と同氏は述べた。
モハメド・カテル氏も、近所の人が爆弾で死亡した後に、子供たちを連れてニャラから逃げてきた。
近隣の別のキャンプで同氏はAFPに対し、「どの組織も私たちのもとまで手が届いていない。戦闘が私たちのもとに届いてしまうのを、私たちは恐れている」と語った。
戦闘が始まって以来、260万人以上がスーダン国内で、80万人以上が国境を越えて避難している。
AFP